病気も、傷も、怪我も、一度負うと、回復にはそれなりの時間がかかるのだと思います。
今回は、そんなことを実感した話を書きたいと思います。
吹き出物の話
今よりもう少しうつ病が辛かった頃。
うつ病でかかる病院以外の通院に気合いがいる状態でした。
ある時、かなり大きなニキビ(いや、この歳ですから吹き出物ですね)が出来てしまいました。
本来なら、皮膚科へ行き、治療薬をもらった方がいいレベルなのだろう…とは思いながら、病院に行くのが億劫で、通常のケアのみしていました。
吹き出物は時間をかけて縮小し、なくなったのですが、赤みが消えない。
半年近く赤みが消えず、「今更だけれど、これ、跡になってしまうんじゃない…?」と不安が出てきて、以前よりは億劫感が楽になっていたこともあり、皮膚科へ行きました。
そこで、医者に診てもらって、驚きの言葉を聞きました。
1年くらい、消えるのに時間がかかると言われたのです。
1年。
ただの(といっては失礼?)吹き出物の跡が消えるのに1年かかる。
それを聞いて、「吹き出物でさえそれだけ時間がかかるのだから、うつ病から回復していくにはそこそこ時間がかかるよね」と妙に納得してしまいました。
ちなみに、吹き出物に関して
- 触らない
- ビタミンEをとる
とアドバイスいただきました。
紫外線に当たると残ると聞いたこともあるので、紫外線にも注意するといいと思って実行しています。
捻挫した時の話
中学生の頃、部活で足首を捻挫したことがあったのですが、
大会が近くて練習したくてうずうずして、痛みが緩和された状態の時、練習に加わりました。
そうしたら、痛みがぶり返してしまいました。
治りかけに「もう大丈夫」と無理をすると、長引いたりしてしまうのは、怪我だけでなくうつ病でももしかしたら同じなのではないかな、と思っています。
慎重に、自分の状態を見極めることが必要不可欠だと感じています。
主治医や家族も様子を見て下さっているけれど、本人しか感じ得ないこともあると思います。
以前、主治医が「自分のモニターになる」という話をして下さいました。
自分が自分のモニターのようになって、自分の状態を見る、ということです。
うつ病の回復過程で、自分を冷静に眺めるようになって、自分の状態を以前よりは把握でき、無理をすることが減りました。
これからも、その時の自分の状態をじっくりみて、過ごして行きたいと思っています。
おわりに
うつ病に関して、「心の風邪ではなく心の骨折」というような話を読んだことがあります。
たしかに風邪なんてものじゃない。
骨折の方がまだ近い。
ただ、うつ病の回復過程のじわじわと良くなってくる感じは、
骨がひっついたらオッケーという骨折より(その後筋力回復のトレーニングなどはいりますが)、捻挫の、「良くなってきてるんだけど、まだ微妙」という感じが似ているような気が個人的にはしています。
うつ病は人によって期間は異なるものの、そこそこ回復に時間がかかりますが、
根気よく、じっくり、過ごして参りましょう。