うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

うつ病の回復過程には段階があると思う話。

f:id:irotoridori-days:20190320114222j:plain


うつ病の回復過程には、段階があるように感じています。

 

階段を一段一段上るように、あるいはグラデーションで色が変わっていくように、

大丈夫になることが増えていく感覚です。

 

今回は、うつ病の回復過程には段階があると思う話を書きたいと思います。

 

目次

 

 

うつ病が今よりもずっとずっと辛かった頃。

 

私はとにかく焦っていました。

自分の状態を受け止めることなく、「働かなければ」とそこばかりを見ておりました。

 

自分の状態をじっくり観察して受け止めるようになると、「うん、今はとても働けないね」と納得するようになり、「出来ないものは出来ない」と思い、焦ることがなくなりました。

 

 

うつ病の状態を認めること

うつ病がかなり辛かった頃の私は、例えると自分は小学一年生なのに、大人の仕事を見て「どうして出来ないんだ」と自分を責めているような感じでした。

 

世の中、小学一年生の子に大人と同じように仕事が出来ないことを責める人なんていないですよね。

 

それと同じように、うつ病で辛い時には「そういう状態」なのだから、あらゆることが出来なくても自然なのです。

 

うつ病は脳が故障しているような状態なので、体にも心にも能力にも、様々な影響が出ると思っています。

ささいなことも難しくなります。

細かいことを挙げだしたらキリがありませんが、うつ病がかなり辛い時期には洗濯物を干すことがとても大変になりましたし、食事の盛り付けさえも困難に感じた時期がありました。

頭も体も重くて動かなくて、どうにも大変でした。

 

そんな状態であるのに、「大人でバリバリ仕事をする自分」を見つめていたら、「自分はダメだ」と思ってしまいます。

現実を受け止めることは勇気がいる場合があるけれど、自分の状態を直視して、認めて、受け止めると、「この状態では〇〇することが難しいのは当たり前かもなぁ」と、出来ないことも受け止められるようになるのでは、と経験から思います。

 

 

うつ病の回復過程には段階がある

うつ病の回復過程は、私の体験ではある日を境にパッとよくなるようなものではなく、じわじわと、グラデーションで色が変わっていくように大丈夫になることが増えていきました。

大丈夫になることの順番は人によって異なるかもしれないけれど、段階を経て、徐々に変化していきました。

 

以前も書いたように思いますが、それは赤ちゃんが様々なことを順番に出来るようになっていくようなことと似ている気がします。

 

言葉を話せなかった子がいきなり大人並みの長文を話すようになる訳ではないように、

ハイハイしていた子がいきなり走り出す訳ではないように、

順番に、段階を経て、じわりじわりと出来るようになっていく感覚です。

 

ここでも、「うつ病でなかった頃の自分」を見ていると「まだダメだ」と思ってしまいがちになるので、一歩一歩進んで少しずつでも変化してきている自分を見つめることが大切なように思います。

「あ~これに関してはこのくらい大丈夫になってきているな」と、自分の変化を受け止めて、「よしよし、良くなってきたぞ」と考えるといいのではないかと思っています。

 

 

回復期の過ごし方

回復期には、自分の状態をとにかくしっかり見て自覚して、「出来そうでやってみたいこと」をやっていくのがいいと考え、そうしてきました。

 

その事柄の負荷や時間の長さも、無理にはならないよう、注意していました。

(やってみて、「これ、負荷が大きすぎたーーー!!」ということもたまにありましたが…)

 

回復期の過ごし方で大切だと思うのは

①無理をしない(ちょっとは踏み出す)

②疲れたらこまめに休憩する

 

ことです。

 

無理はしないようにするのですが、自分の状態をしっかり把握した上でやれそうなことがあればちょっとは踏み出していくといいように思います。

 

どなたかのブログで「ストレッチゾーン」という話がありました。

それまでと同じ負荷で同じように過ごすことを「コンフォートゾーン」と言い、それよりは少し負荷を上げて、でも無理はし過ぎない程度にやることを「ストレッチゾーン」と言うと書いてあったように思います。

その「ストレッチゾーン」を意識して行動していくと良いという話でした。

 

うつ病に関しての記事ではなかったのですが、これはうつ病に関しても言えるなと感じました。

 

②疲れたらこまめに休憩する は、疲れてくると何かしらサインが出てくると思うので、そこで無理はし過ぎずに、こまめに休憩をとるといいように思っています。

 

回復段階が進むにつれ継続して物事を続けられる時間が自然に増えてくると思うので、「そのうち出来るようになってくる」とどっしり構えて、その時の自分に合わせて細かく作業を分けたり休憩しながら行っていくといいのではないかと思います。

 

 

おわりに

うつ病の回復過程は、一足跳びに良くなるわけではなく、じわじわと変化していくように感じています。

 

じれったく思うこともあるかもしれませんが、じっくり時間をかけながらも徐々に変化していく自分の様子を、面白がりながら観察していくといいように思っています。

 

じっくり、ゆっくりと。

うつ病回復の道のりを歩んで行きましょう。

 

お読みくださり、ありがとうございました。