うつ病になる以前から、私はよく答えの出ないことをぐるぐると考えることがありました。
ぐるぐると考えていると負い詰まってくるし、マイナス思考ループにはまることがありました。
うつ病の回復過程で、そうした思考が出た時に対処できるようになってきました。
今回は、私が行っている方法について書きたいと思います。
目次
グルグル思考が出た時の対処法
①その時考えて答えが出ることか?と自分に問う
その時考えても答えの出ないことをいくら考えても、その時には答えが出ないもの。
グルグル思考が出たら、まずは「その時考えて答えが出ることか?」と自分に問います。
これをするようになり、「今は答えが出ないから答えが出る時まで待とう」と思えるようになりました。
ただそのまま置いておくだけで、ある時ふっと答えが出ることがあったり、何かに触れた時にインスピレーションをもらって答えに気づけるようになり、その時答えが出なくても安心していられるようになりました。
多くの場合この①で対処出来ています。
②目の前のものを観察する
グルグル思考が出ている時は、目の前のことは上の空になっている場合が多いと思います。
例えば散歩中にグルグル思考が発生していると、目の前の景色を見ても何か思うことはなく思考に集中していたりします。
こうした時に、目の前のものや人について意識的に観察すると、グルグル思考を中断することが出来ると体験から感じています。
家の中でも目の前のものをじーっと見ると「こんな色なんだ」「へぇー気づいてなかったけれどこんな柄なんだ」「家族の〇〇の服、形が綺麗だなぁ」など、今まで見ているようで見ていなかった細かいことに気づいたりします。
人は同時に二つのことを思考することは出来ないと思うので、目の前のものについて観察してあれこれ思うと、それまで考えていたことから離れることが出来ると思います。
③何かに没頭する
集中して没頭できることがあれば、それをすると思考から離れることが出来ると感じています。
私の場合、
- コロリアージュ(大人の塗り絵)
- ネイル
- 語学の勉強
- コンロ掃除のような何かを磨く掃除
- 読書
などです。
人によって何に没頭できるかは異なると思いますし、うつ病が辛い時には辛過ぎて没頭どころではないと思うのですが、何かに没頭できるような状態になっていたら、没頭できるもの(なるべく手軽なもの)を見つけておくと、思考がうるさく感じる時に対処できるように思います。
④自分を眺めて実況中継する
思考でグルグルと考えている自分を遠くから眺めて、「今、〇〇についてグルグルと考えているなー」と状況を客観的に見ます。
そうすると、自分の思考から離れることが出来、冷静になれると感じています。
自分と距離をうまく置けない時は、自分の状態を実況中継するように、「〇〇についてこう思っている模様」「そして今度はこう思った」などと心の中で言っていくと、自分を観察するような視点を持てるようになり、自分と距離を少し置けるのでは、と思います。
おわりに
その時考えても答えが出ないことをグルグルと考えてしまう時の対処法について書きました。
うつ病の回復過程でこのグルグル思考から離れることが出来るようになり、随分と楽になりました。
全てのうつ病の方が同じではないと思うけれど、私を例にとって考えると「思考・考え方の癖」が自分を追い詰めうつ病を発生させた可能性があるなと感じています。
うつ病の回復過程で考え方(捉え方)や思考の仕方が変わっていき、「今までは随分大変な考え方をしていたな…そりゃ疲れるわ…」としみじみ思いました。
うつ病は、きっと、それぞれが何かに気づけたりする機会になるのだと思います。
じっくり立ち止まっているからこそ、見えることがあるのだと感じています。
それらはきっと、これからをよりよく生きていくために大切なこと。
どんなことに気づいていくか、どう変化していくのかを面白がりながら、
ゆっくり、じっくりと、回復への道のりを歩んで行くことにしましょう。
お読み下さって、ありがとうございました^^