テーマは「心と体の休ませ方」。
様々なことが書いてあり頷くことが多かったのですが、今回はその中で消極的休息と積極的休息について考えてみたいと思います。
消極的休息と積極的休息
消極的休息
消極的休息とは、何もしない休息。
うつ病がかなり辛い時期の休息は、こちらが中心になるかと思います。
しかし、何もせず過ごすというのは、それはそれでストレスになることもあります。
私はうつ病がとても辛かった頃、何もせずにいると気が狂いそうになっておりました。
ただ休んでいる事に罪悪感を感じたことも。
本にはそんな風に何もしないで過ごすことにストレスを感じる人は、後に書く積極的休息を試してみるといいかもと書いてあるのですが、「うつ病がかなり辛い時期にはそれが出来ないんです…」と心の中でつぶやきました。
積極的休息
積極的休息とは、楽しいことをすること。
本には作家のゲーテが旅行やピクニック、乗馬など様々な積極的休息を取っていたことが書かれていました。
病気などで体調が悪い時を除けば、楽しいことをするとリフレッシュになります。
長時間やれば疲れもするだろうけれど、心地いい疲れとなる場合が多いように思います。
個人的な思いですが、うつ病からの回復過程で少しずつ興味・関心が出てきた時にはそれをやってみると、こちらの積極的休息になるように思います。
人は楽しいこと、好きなことをすると元気が出てくることがあると思っています。
主治医に、「興味のあることをする」ように言われていたのですが、こういったことも理由にあったのかなと思いました。
こんなことしてていいんだろうか…と思うかもしれないけれど
うつ病からの回復過程で興味関心のあること、好きなことをして過ごしていると、「こんなことしていていいんだろうか」と思ってしまう方もみえるかもしれません。
休んでいて、働かず好きなことをしていていいんだろうかと、まじめな方ほど思ってしまうことがある気がします。
会社を休職されている方は、会社の方に申し訳ない、なんて思う場合もあるかもしれません。
好きなことや興味関心のあることをすることは、積極的休息であると共に、回復していく過程のステップだと思っています。
回復には段階があるように感じていて、その段階の一つのように思うのです。
興味関心が出てきて楽しめるようになってきたら、よしよしそこは回復してきたな、と思って、楽しめることを味わって過ごすことが心にいいように感じています。
消極的休息と積極的休息のバランス
うつ病でなくても、人によって、またその時によって、消極的休息と積極的休息の程よいバランスがあるのでは、と思いました。
いくらパワーのある状態でも、積極的休息ばかりでは身が持たない気がします。
自分の状態をみて、その時々で、消極的休息と積極的休息のバランスをとることが大事だなと感じました。
体調や心の状態、睡眠の加減などなど、人の状態は常々変わっていきます。
その時の自分の状態を観察して、どんな休息がいいのか、今は何が必要なのか、考えるといいのではないかと思っています。
おわりに
うつ病回復期を過ごしていく中で、休息と活動、家事手伝いなどのやることとやりたいことのバランスを意識するようになりました。
うつ病以前の私は、このバランスがめちゃくちゃだったな~と思います…
何かにつけ「やらなければ!」を優先して動いていたため疲労困憊なのに無理したり、本当はゆっくり何もしない休息が必要な時に活動していたり。
自分の状態をじっくり見て、自分に必要な休息をとることが大切だなと感じました。