うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

花を愛でる。写真に撮る。

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うつ病以前、花や植物が好きでした。

 

しかし、うつ病を患い、見てもただ「咲いている」としか思えない時期が続きました。

 

だんだんと良くなってきて、花を見てその美しさを味わえた時、言葉で言い表せない程の喜びを感じました。

 

今回は、花を愛で、写真に収めている話です。

(トップ画像は写真AC様よりダウンロードさせていただいています)

 

 

カメラで写真を撮ることも元々好きでした。

 

たくさん勉強を重ねて専門的知識がある、という訳ではなく、撮りたいものや瞬間に出合った時にシャッターを思い思いに切っていました。

 

うつ病になりもれなく、写真に関しても興味がなくなりました。

 

私の場合、写真を撮りたくなるのは「この綺麗な景色をまた見返したい」とか「この美しい瞬間を記録に残しておきたい」と思うから写真に撮る訳で、

そもそもうつ病でそれらを感じられないのだから、写真を撮りたいという動機がなくなっていた状態でした。

 

また、かなり辛い時期にはカメラを見てアングルを考えることさえも億劫だったのだと思います。

 

少しずつ回復していくにつれ、この瞬間を撮りたい、と思うことが出てきました。

ただ、エネルギーが少なく、スマホで撮るだけでした。

 

 

そこからさらに楽になってきた過程で、カメラで撮りたい、という気持ちが芽生えてきました。

 

長い間眠りについていたカメラを取り出し、ポツポツと写真を撮り始めました。

 

 

春の息吹き

ウォーキング&スロージョギングでよく行く公園で、木や植物の日々の変化を見つめています。

 

冬の間は椿が永いこと花を咲かせてくれていました。

咲き始めの時期に、一気に咲いている様子に息を呑みました。

 

 

先日、ウォーキング&スロージョギングに行ったら、桜(品種不明)がいい咲き具合でした。

空も青空で、桜を見つめながら心の中でシャッターを思わず切っていました。

 

走り終わって家に着くなり即効着替えて、カメラを持ち再び歩いて公園へ。

 

じっくりと目で楽しみ、カメラに収めてにっこり。

 

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ソメイヨシノは蕾が膨らんできています。

 

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花が咲いている姿はもちろん美しいのだけれど、花や葉がない木の姿は枝ぶりの美しさが際立っていて、冬には冬の美しさがあると思っています。

 

凛とした寒さの中、ちゃんと蕾をつけてじっと春を待ちながら、じわじわ蕾を膨らませていく姿も健気で心打たれます。

冬の間はそんな姿を楽しませてもらいました。

 

 

家の庭では、梅やクリスマスローズが咲いてくれています。

 

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特に外出しない日でも、ちょろっと庭に出て変化を見つめるのが楽しい。

陽の光加減で、色合いも違う。

日が暮れていく中、白い花が浮かび上がるように見えるのもまた美しいなと思います。

 

 

 

うつ病で花の美しさを感じられない時期があったからこそ、うつ病以前よりも一層味わいながら自然を見られるようになりました。

 

 

もし、私と同じようにうつ病で様々なことに興味がなくなったり、五感が動かなくて感じ取れなくなったりしていても、

木が春を待つように、うつ病が辛い時期にはじっとしてゆっくり休養していると、

時が来たら芽が出たり花が咲くように、あなたの興味や感覚も動き出してくるのだと思います。

 

今は、ただ休養中なだけです。

 

冬に枯れ木にしか見えない木でも、時が来るとちゃんと芽を出すように、

時が来ればちゃんと動き出すのだと思います。

 

そのためにも、とにかく無理はせずに、じっくり、ゆっくり、

休養するのがいいのではないかな、と考えています。

 

 

おわりに

うつ病になると、各々の「好きなこと」「興味があること」に対して興味関心が抱けない事態に遭遇するのでは、と思います。

 

ゆっくり休養していると、じわりじわりと感覚が動くようになってきて、

興味関心も一つひとつ動くようになっていきました。

 

一度動かなくなった感覚が再び動くようになってきた喜びは、ずっと心に刻んでおきたいと思っています。

感じられることがどれだけ幸せなことか、有難いことか、身に沁みました。

 

 

春は暖かくなってきて気分が軽やかになってくる方もいらっしゃると思いますが、

気温や気圧の変化、花粉症などで体調が優れない場合、負担のある季節でもあります。

いつでもですが、無理をせずにお過ごしください。

 

 

東日本大震災が発生してから8年。

地震が起こったのは8年前だけれど、過去ではなくて現在まで続いていることだと考えています。

この日は何年経っても胸が締め付けられます。

 

なんて言葉を紡いだらいいのかわからないけれど、

今を生きている方々が少しでも心穏やかに過ごせる日々が増えていることを、またこれから増えていくことを、心から祈っております。