うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

うつ病の各段階での過ごし方。急性期・回復期初期・中期・後期。

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年末寒波が来ていますね。

こちらは今朝起きたら、雪がちらついておりました。

 

皆さま、風邪などひかれぬよう、暖かくしてお過ごしください。

 

 

うつ病を過ごしてきて、うつ病の回復には段階があり、その時その時の過ごし方があるなと思ったので、まとめてみようと思います。

 

個人的な経験を元にしておりますので、一うつ病患者の話としてお読みいただけたら幸いです。

 

 

うつ病の各段階での過ごし方

急性期

この時期は、うつ病の症状が最も重いとされている時期です。

天気で言えば大嵐のような感じ。

 

体も心も辛くて堪らなくて、頭は働かないし何をするにも苦しかったです。

 

この時期は、とにかく、休むことが大切だと思います。

動こうにもあまり動けないと思うのですが、その状況の中無理やり動かそうとしたり、動けない自分を責めたりすることはせずに、ゆっくり、ただ休んでほしいと願っています。

 

動けないことが情けないし悲しくなるけれど、病気が辛い状況のときには誰だって動けないものです。

 

病気になった自分を労わり、ゆっくり、休ませてあげて欲しいと思います。

 

 

回復期初期

回復期初期は、少しだけ動けるようになってきますが、まだまだ体も心も辛く、頭もうまく働かない状況です。

 

天気でいえばダークグレーの重苦しい色の空に、たまにチラっと淡く光が差すような感じ。

 

この時期には、基本的にはゆっくり過ごし、出来ることがもしあればやってみるのがいいように思います。

 

とても疲れやすいと思いますので、1日に1つ出来たら充分なんだと思います。

出来ることの少なさに悲しくて悔しくなるかもしれませんが(私はそうでした…)、1つ出来たらオッケーと自分を認めて参りましょう。

 

ここでポイントだと感じるのは、「出来そうだな」と思うことを見極めることと、「~したい」という心の声を聴くことです。

 

私がそうだったのですが、「~しなければならない」の思考が強いと、「~しなければ」という思いが先だって、今の自分に出来ることなのか、やりたいことなのか、という観点が抜け落ちてしまいます。

 

自分の状態を冷静に眺めて見て、出来そうだな、と思うことを出来る分だけ、やりたいと思ったことも今の自分にやれそうかという視点で見てみるのがいいのでは、と思います。

 

1つの物事を行うのに時間がかかると思いますが、ゆっくりでいいと思います。

まだ難しいな、と思うことは無理をせずに、もう少し回復してきて出来るようになる時をじっくり待つことにいたしましょう。

 

 

回復期中期

少しずつ五感が動くようになってきて、本も読めるようになってきたのは、この時期だったように思います。

 

この時期は、出来ることが少しずつ少しずつ増えてきます。

 

人によって何が先に大丈夫になってくるかは異なると思います。

動くようになってきた部分があって、やってみたいと思うことがあれば、やってみるといいのでは、と思います。

 

たとえば

  • 音楽を聴くのが大丈夫になってきて、聴きたい音楽があれば聴いてみる。
  • 花が綺麗だな~と感じるようになって、花を眺めたくなったら花のある場所へ行ってみたり部屋に花を飾ってみる。
  • 食べ物をおいしいと感じられるようになって、食べたいものがあったら食べてみる。
  • 本を読めるようになって、読みたい本があれば読んでみる

 

そんな風に、感覚が動くようになってきて「~してみたい」と思ったことをやってみると、心が満たされ、それが癒しとなるような気がしています。

 

家事などは、出来ることを出来る分だけ、がいいように思います。

だんだんと回復してくると、自然にやれる範囲も増えてくると思います。

 

状態をよく観察して、あくまでも無理はせずに行うのが大切だと感じています。

 

 

回復期初期~中期

いつ頃からかは定かではなく、おそらく回復期初期~中期の頃からだったと思うのですが、自分をじっくり眺めて見て、知ることをするようになりました。

 

そうすると、だんだん、自分の思考や考え方の癖、生き方の癖が見えてきました。

 

私の場合

  • 「~ねばならない」「~すべき」を手放す(うつ病以前はほぼ「~しなければならない」で生きてきていた)
  • 自分の状態・能力を見て、出来ることを出来るだけする(それまで自分の能力や状態を見ていなかった)
  • 無理をしない(無理することが基本になっていた)
  • 感じることを受け止める(それまで自分が感じたことを無視したり否定したり、理屈を優先していた)

 

こうしたことが見えてきて、だんだんと変わっていくに連れ、楽になりました。

 

うつ病は人によって様々な原因・要因があると思うのですが、思考や考え方の癖、生き方を見直す機会になるのだと思っています。

そして、それが変わっていくと、うつ病も楽になってくると実感しています。

 

 

回復期後期

引き続き、無理をせず、出来ることを出来るだけやっていくのがいいように思っています。

そして、うつ病でなくても、そのような姿勢がいいような気がしています。

 

心の声を聴き、自分の能力や状態を眺めて見て、これからもじっくり、過ごして行こうと思っています。

 

 

おわりに

少し日にちが開いてしまいました。

書きたいことがあってもうまくまとまらず、下書き保存ばかりを増やしていっておりました…

 

昨年もちょうどこの時期、そんなことを書いていたような気がします。

そんな時期なのかな。

 

 

うつ病はサクッと良くなる感じではなく、じっくり、じわじわと段階を経て回復してくるように思っています。

グラデーションのようなだなぁと感じています。

 

人によってかかる時間は異なるものの、回復にはそこそこ時間がかかりますが、ゆっくり休んで、じっくり過ごして行くことにいたしましょう。

 

病気で動けない時は何もしていないように思うかもしれないけれど、病気になったからこそ、気づけたり見えることもあると思っています。

 

 

病気を抱えながら働いてみえる方は、年末年始のお休みで日ごろの疲れが癒えますよう、穏やかに心地よく過ごせますことを願っております。

 

お読みくださり、ありがとうございました^^