うつ病がかなり辛い時期(主に急性期~回復期初期頃:個人的主観)には
「辛い」「苦しい」「重い」がどーーーんとのしかかっていました。
例えるならば、黒くて重いものに自分がまるごと包まれている感じ。
どれだけそれを押しのけようとしても、ピッタリ心身と一体化していてどいてくれませんでした。
病気でない人の場合、
辛かったり苦しかったり悲しかったりする時に、何かをすることで癒されたりします。
本や映画、音楽、友達や恋人、家族と話すこと。
好きなことをすること。
しかしうつ病がかなり辛い時期には、何をもってしても効果が感じられませんでした。
むしろ負担で苦痛に感じてしまう。
好きだったことにも興味をなくしているし、
「心地いい」とか「美味しい」ということも感じられない。
ただただ、重くてしんどくて苦しい。
その辛さは、例えようもない辛さでした。世界が黒とグレーのようでした。
何かが起こった時、とにかく頑張って打開する、という生き方をしてきた私は、
うつ病に関しても、頑張って、努力して打開しようとしていました。
色々もがきました。
でも、うつ病がかなり辛い時期に大切なことは、「頑張らないこと」でした。
言葉を変えれば「ゆっくり自分を休めることに努める」でした。
それは、真面目に何事にも取り組んできた人にとっては、怠けているように感じてしまうかもしれない。
お風呂が辛い、料理が辛くて出来ない、掃除や片付けが辛い…、そんな自分に無力さと情けなさ、もしかしたら憤りを感じるかもしれない。
自分はダメな人間だと感じてしまうかもしれない。
今は、しっかり心身を休めるために、色んなことがストップしているだけなのです。
動けちゃうと動いてしまうから、しっかり休めるように止まっているだけなんだと思います。
「今は休む時だよ」と声をかけられても、「そんな場合じゃないんだよ」と思うかもしれません。(私はそうでした…)
それでも、今何よりも大事なのは、自分を休めること。労わること。
何も出来ないと感じてしまう自分を許すこと。
ゆっくり休むことに集中すること。
苦しくて辛くて気が変になりそうだったら、なんとか気を紛らわせられることがあればそれをしてみる。
そうして過ごすのが良いのではないかな、と思っています。
色々なことが出来ないのも、自分のことをやたらと責めてしまうのも、
消えたい気持ちになってしまうのも、全部、病気の影響です。
脳が誤作動を起こしていて、そうしたエラーが出ているのだと思っています。
なので、頭の中や心の中に吹き荒れる辛い気持ちを、体が重くてしんどくて堪らない状況を、「脳が暴れてるな~」とどこか頭の片隅に置いておくといいような気がします。
疲れ過ぎてしまったから、クタクタになってしまったから、
頑張り過ぎてしまったから、
あなたが休めるように強制的な指令が出ているのでは、と思います。
生きていくために。
これからも生きていくために、「休んで」という心身の叫びが出ているのではないかと思うのです。
そこまで頑張った自分を、労わってあげてほしい。
自分を休ませてあげてほしい。
自分に優しくしてあげてほしい。
どうか、そうして欲しいと心の底から願っています。