うつ病を患い、頭が回らない現象がありました。
今回は、そのことについて書きたいと思います。
目次
うつ病の頭が回らない感覚は、言葉を変えると「脳が働かない感じ」「思考が動かない感じ」です。
うつ病が辛い時期には体も心も重く日常生活が困難ですが、この頭が回らない現象は不便さを発揮します。
- 新聞や本を読めない
- 相手が話している言葉の意味を理解するのに時間がかかる
- 支度をするための時間管理が出来ない
- マルチタスクが出来ない
など、様々なことが難しくなりました。
これらのことに、「こんな風に対応してきた・対応している」、もしくは「こんな風にして失敗だった」ということを書きたいと思います。
新聞や本を読めない
こちらに対しての対応は「今は読まない」でいいと思います。
私は頭が働かないことへの危機感から無理やり読もうと試みたりしていましたが、自分の現状を突き付けられ焦りとストレスを感じるだけでした…
相手が話している言葉の意味を理解するのに時間がかかる
日本語がわからなくなる訳ではないのです。
話している言葉はわかるけれど、意味や内容が理解できませんでした。
話が長くなると一層辛かったです。
言葉にしない本当の気持ちやニュアンスなどを汲み取るのも困難でした。
家族や友人など会話する相手がいる場合、現状を先に伝えておくといいのでは、と思います。
また、内容が理解できない時には
「ごめん、頭がついていかない、〇〇ってこと?」とよく聞いたりしていました。
支度をするための時間管理が出来ない
〇時に出発するから、◇時から準備を始めて〇〇と〇〇をして・・・と時間管理をすることが困難でした。
まず、うつ病で動きが遅く一つ一つを行うのに時間がかかるため、うつ病以前のような時間想定では準備出来ませんでした。
また、所々で時間をチェックしても「作業をまく」ということが出来ませんでした。
どうにも時間がかかってしまうのです。
このため、一緒に外出する家族に迷惑をかけてしまうことがありました。
取った対策は、「自分が思っている以上に早めから準備する」です。
自分の準備がうつ病以前とは比べ物にならない程時間を使うことがわかったので、「余裕あり過ぎかな」と思うくらいの時間を想定しておくことにしていました。
マルチタスクが出来ない
元々、マルチタスクは得意な方ではないのですが、うつ病になって本当に苦手になりました。
料理で顕著にそれを実感しました。
これを作っている間にあれをして、その後こうして、そろそろあれの様子も確認して、と同時進行で幾つもの作業を行う料理。
非常に頭を使います。
以前も書きましたが、歳を重ねられて料理が難しくなるおじいちゃんおばあちゃんに激しく共感しました。
こちらに対しては、料理は家族に頼り、他に何かをする時には一つ一つやることにしています。
マルチタスクも一つ一つやればシングルタスクになります。
おわりに
うつ病になって、苦しいだけでなく頭が回らないことにも戸惑いました。
心身が重く苦しい面でも、頭が回らない面でも、日常生活に支障がありました。
現在少しずつ回復していく中で、まだうつ病以前のようにはいきませんが、うつ病がひどかった時に比べると頭が回るようになってきました。
うつ病で頭が回らない現象。
不安になるかもしれませんが(私はなりました…)、少しずつ動くようになってきてるな、と実感しているので、焦らずじっくり休養して、うつ病の回復を待ちながら過ごしていくことにいたしましょう。