うつ病になると、服薬を余儀なくされる方が多いと思います。
うつ病に限らず「薬はなるべく飲みたくない派」の私は、薬を服薬することにかなり抵抗感を持ち、しばらくの間ストレスを抱えていました。
主治医には、「薬を飲まないで回復しようと思うと、時間がかかる」と言われたこと、父に「『毒を以て毒を制す』ことが必要な時もある」と言われたこと、母に「必要な時には薬の力も必要だよ」と言われたこと、体調が悪すぎて「薬を飲まないのはきつすぎるな」と自分自身で思ったことにより、服薬することを受け止めました。
だいぶ体調が楽になった今、薬の力も借りてよかったと思っています。
一番思うのは
- 体調が辛過ぎるとき、薬で緩和しないと休養が必要な時でも休養ができない
ということ。
個人的な感覚では、薬は「治してくれるもの」ではなく、「症状を緩和してくれるもの」と捉えています。
うつ病に限らず、多くの病は「休養」ということが大切なのだと思うのですが、体調が悪すぎると、休養しているはずがずっと苦しみや痛みと戦っている状態になっていてなかなか休まりません。
薬を飲んだところでしんどいことには変わりはないのですが、少し、まろやかになるというか緩和されると思っています。
病気をよくしていくために、その「緩和」が必要な時もあるのでは、と一個人の体験からですが思っています。
今回は、そうした薬を減薬した際の体験記を書きたいと思います。
目次
減薬について
うつ病の状態がよくなっていくと、主治医の指示により段階的に減薬を経験すると思います。
減薬について言えるのは、
- 慣れるのには時間がかかることがある(体験では1週間程度が多かった)
ということです。
減薬しても特に症状が出ずすんなりと減薬できた時もありますが、大抵1週間ぐらい体調が悪くなりました。
抗うつ剤の場合
- 体がほてる、熱い感じがする
- 頭痛
- 体が重く感じる
等が約1週間ほど続きました。
体調が悪くなると「まだ前までの量を飲んだ方がいいのではないか」「まだまだそこまで回復していないんじゃないか」と思うかもしれませんが、薬が減ったことに単に身体が慣れていないという理由で体調が悪くなっている場合もあり得ると思います。
不安があれば主治医に相談するのが大切だと思いますが、「1週間ほどは体調を崩すことがあるって言っていた人がいたな」と頭の片隅に置いておいていただけたら、と思います。
睡眠薬の場合
ブロチゾラムという薬を飲んでいたのですが、主治医の指示により、1錠飲んでいたものを半錠、1/4錠、ゼロと、段階を経て減薬しました。
半錠にした際はたしか1週間ほど睡眠が安定しなかったのですが、半錠から1/4錠にした際はなんと3週間ほども体調を崩しました…
その際のブログ
半錠を1/4錠にすることは、1錠を半錠にするよりも減る量自体は少ないにもかかわらず、なぜか減薬の中でもっとも苦戦しました。
主治医に「しんどかったら元の量に戻してもいい」と言われていたので、初めは慎重に、徐々に身体を慣らしていくイメージで、3日に1度半錠に戻していました。
1週間で言うと
月曜:半錠 火曜:1/4錠 水曜:1/4錠 木曜:半錠 金曜:1/4錠 土曜:1/4錠 日曜:半錠 …
という感じです。
これほど慎重に減薬したにも関わらず、睡眠がうまくいかなくて体調を3週間も崩すという…
こうして書くと減薬に不安を抱えてしまう方もみえるかもしれませんが、家で療養中であれば多少体調を崩そうとも家でゆっくり過ごせば大丈夫ですし、少しずつ時間をかけて慣らしていけば馴染んでいくことがあると体験から思っています。
減薬のタイミングは重要なので、自己判断で減薬はせず、信頼のおける主治医の指示に従うことが大切だと考えています。
おわりに
薬を減薬していった際の個人的体験を書きました。
特に何も症状が出なかった時、1週間程度体調を崩した時、3週間体調を崩した時、と様々でしたが、大抵は1週間程調子がおかしかったです…
体調が悪くなると不安に思ってしまうかもしれませんが、1つの可能性として「減薬に身体が慣れていないだけ」の場合もあると経験から感じています。
主治医と相談した上で行うことが大切だと思いますが、個人的には「3日に1度程度元の量を飲みながら、徐々に慣らす」作戦は、徐々に身体を慣らすだけでなく、精神的にも安心感があって良かったです。
そのペースに馴染んできたところで、元の量飲む回数を減らしていきました。
人間、新しい環境には馴染むのに時間がかかることがあるように、身体も「薬がない(もしくは減った)状況」に馴染むのに時間がかかることがあるんだなぁ、ということを減薬体験から思いました。
こちらは今日はさわやかに晴れていて気持ちが良いです。
晴れた日はほっとしますね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^