うつ病になってから気づいたことは色々とあるのですが、
その一つに「心を真ん中に戻す感覚」があります。
真ん中に戻すというよりも、ニュートラルにする、という言葉の方がしっくりくるかもしれません。
今回は、心を「真ん中に戻す」「ニュートラルにする」ことについて綴りたいと思います。
目次
「楽しい」も疲れる場合がある
うつ病以前の私は、「楽しくていい気分」である状態が良いことなのだと思っておりました。
うつ病が辛い時期には「楽しい」という感覚は何事にも感じられなかったのですが、
だんだんとうつ病が楽になってくるにつれて「楽しい」と思えるようになっていきました。
しかし。
「楽しい」も、疲れる…!
楽しいにも色々と種類があり、
「心地いいな~楽しいな~」という、じんわりとした楽しさは疲れないのですが、
刺激があったり気分が高まるような楽しさは疲れることがあります。
だいぶうつ病が楽になったとはいえ、
まだ寛解(かんかい:うつ病の症状がない状態のこと)していないから疲れやすいということはあるのですが、
うつ病でなかった時を振り返っても「楽しんで」よく疲れていたなと思います。
HSP(生まれつき敏感な人)の傾向があることも影響していると思います。
「楽しい」の刺激が強くて、楽しいのだけれど、疲れてしまうのです。
「真ん中に戻す」「ニュートラルにする」
生きていると、日々、様々な刺激があります。
何かに触れて楽しいと感じたり、嬉しくなったりすることもあれば、
悲しくなったり、落ち込んだり、嫌な気持ちになることもある。
うつ病以前は、この「悲しくなる」「落ち込む」「嫌な気持ちになる」を嫌がり、
光と影で言うならば、光ばかり見ようとしておりました。
しかし、うつ病の回復過程で光も刺激があることを自覚。
光の反応だろうと、影の反応だろうと、
刺激を受けたらゆるゆると真ん中に戻すことを意識するようになりました。
今私が心地いいな~と思っている状態は、
平穏で、落ち着いていて、心地よく、静かな状態。
風通しのいい状態。
自分が何らかの方向に気持ちや状態が傾いているな~と気づいたら、
上記の状態に戻ることを心がけています。
私なりのニュートラルに戻す術
人によってどういった方法が合うかは異なるように思いますが、
私が行っていることを書きたいと思います。
自然を見る
自然をじーっと見ると、心が平穏になってきます。
うつ病以前、花が好きだったわりには庭の水やりを義務的に感じておりました。
「枯れてしまうから、水をやらなければいけない」と思っていました。
今は、庭で水やりをする時間が自然と繋がる大切な時間になっています。
じっくり草花や木の様子を観察しながら、
偶然出会う虫との出会いをおもしろがりながら、
水やりをしています。
自然を見ていると、すーっと心が落ち着き、穏やかになってくる感覚があります。
写真集と本を見る
以前ブログに書いたことがあるのですが、
市橋織江さんの「Gift」という写真集と、石田ゆり子さんの「Lily」というエッセイは
私にとって心をニュートラルにしてくれる相棒です。
前回書きましたが、疲れている時には音楽や本も刺激になることがあります。
そうした時、市橋織江さんの写真集を眺めていると心が静かに、澄んできます。
石田ゆり子さんのエッセイも穏やかな語り口が心地よくて、
負担を感じず心が穏やかに落ち着いてきます。
笑顔が素敵で、写真を見ていて癒される効果もあり。
呼吸をしながらストレッチする
元々体を動かすことは好きな方なのですが、
うつ病の回復過程で自分を眺めて見るようになっていってから、
体を動かすと体が喜ぶような感覚を以前より感じるようになりました。
呼吸をじっくりしながらストレッチすると、心地良くて、気持ちも落ち着いてきます。
この時大切だと意識しているのは、ゆっくり、じっくりやること。
早く済ませようと急いでやると心が落ち着かないと感じています。
意識を体に向けてじっくり行い、呼吸もゆっくりしながらやると、
静かな気持ちになっていきます。
おわりに
先日、今の私にとっての大冒険をしてきました。
緊張したけれどとても楽しくて、嬉しくて。
勇気を出してよかった!と心から思いました。
ただ、気持ちがかなり上がったことと、刺激が強くてけっこう消耗しました。
上記のことを行いながら、ゆるゆると心をニュートラルに戻していき、
落ち着いていきました。
人によって方法は異なると思いますが、
自分なりの、自分を「真ん中に戻す」「ニュートラルにする」術を知れると、
日々が過ごしやすくなるのでは、と感じています。
まだ暑い日が続いています。
夏バテにならないよう、栄養のあるものを適量食べて、過ごして行きましょう。
と、夏バテ気味の自分にも言いながら^^;
お読みいただき、ありがとうございました^^