うつ病の回復期を過ごしてきてつくづく、回復には段階があると感じています。
(うつ病に限らず何事にも段階はあるのですが…)
うつ病が辛くてたまらない時、
あらゆることが出来ない自分が情けなくて悲しくて悔しくてダメだと思ってしまったりすると思いますが、
病気で出来なくなっているだけで、ダメでもなんでもないのです。
回復には段階があって、
小学一年生の時に中学生一年生の問題は解けないことと同じようなものだと、回復期を過ごしてきて思いました。
小学一年生の時。
中学生一年生の問題が解けなくて「なんて自分はダメなんだろう」と思う人はいないと思います。
うつ病の回復過程でも、同じように考えるのがいいのでは、と思っています。
子どもが成長過程を過ごして行くように、
うつ病の回復過程にも段階があって、徐々に大丈夫になっていくことが増えていきます。
小学一年生がいきなり高校一年生にはならないように、
小学一年生、二年生…といった感じで、じわじわと良くなっていきます。
ここで大人の自分(病気でなく色々とこなしていた頃の自分)を基準に見ていると、
いつまでも「私はダメだ」と思ってしまう可能性があります。
そうではなく、現状の自分をしっかり受け止め、一歩一歩、「今の自分が出来そうでやってみたいと思うこと」をやっていくと、段々と出来ることが増えてくると感じていますし、
「今の自分」に集中するので、自分を責めてしまうことが減るのでは、と思います。
何かが上手く出来なくても
「まぁ今の状態はこうだからね、これはまだ難しかったかも」と思うようになりました。
料理に挑戦した話と急がば回れ
まだまだ料理に抵抗があるのですが、少し前に炊き込みご飯を作りました。
小さな挑戦です。
時間がとてもかかったし、かなり疲れました。
以前の私なら、「こんなことでこんなに疲れるなんてダメだ」と思ってしまっていただろうと思いますが、
自分の現状を自覚しているので「まぁ今の状態ならこんなものだよね。時間がかかっても完成できてよかった」と思いました。
その時の状態で、出来るだけのことをすればいいのだと思います。
無理なものは無理で、仕方がない。
情けなかったり、悲しくなったりする時もあるかもしれないけれど、
自分の状態を認めて、出来ることを出来るだけ、やっていけばいいのだと思っています。
コツコツとそれを積み重ねていくと、いつの間にか回復が進んできて、出来ることも徐々に増えてくると経験から感じています。
じっくり、コツコツと。
マイペースに、回復の道のりを歩んでいきましょう。
急がば回れです。
いつか、それが出来るようになる時を楽しみに。
おわりに
ブログや雑誌で美味しそうなお料理を拝見して、「いつか作れたらいいな~」と作る時を楽しみにしています。
うつ病が良くなってもそんな風に上手に作れるかは別問題ですけれども…(^^;
「いつか出来たらいいな」は未来の希望に繋がります。
すぐにそれが出来ることも素晴らしいけれど、
「いつか出来たらいいな」と思ってる期間が長ければ、
それが出来るようになった時の感動はひとしおです。
早く出来ることだけがいいわけでもない。
心待ちにしている時間もまたいいものだなぁ、と感じています。