今週のお題「わたしの好きな歌」
とある女性シンガーソングライターの方の歌が大好きで、
本当によく聴いている。
1曲ではなく、彼女の曲で好きな曲はたくさんある。
ここまで好きになった歌手の方は今までの人生で初めて。
声も、歌詞も、曲も、心に沁みる。
彼女の歌との出合いは偶然だった。
当時、離婚問題で苦しかった頃。
心に響いた彼女の歌を、毎日のように聴いていた。
うつ病になってからはそんな彼女の歌さえも聴くのが辛くなった。
しばらく遠のいた。
再び音楽を聴けるようになってきた時、
心が動くようになってきた時、
彼女の歌を聴いたら「やっぱり好きだーーー!」と気持ちが湧いた。
好きな歌は心を癒してくれ、ほぐしてくれ、力をくれる。
うつ病がだいぶ楽になった今は、そう思う。
うつ病がまだ辛かった頃、「いつか、体調がよくなって彼女のライブに行けたらいいな…」と願っていた。
自ら誰かのライブに行きたい、と思ったのは、人生で初めてのことだった。
導かれるように地元でのライブ情報を目にし、丁度体調ももう一歩踏み出しても良い頃で、今年3月にライブに行くことが出来た。
その時の感動は今も鮮明にしっかりと胸に焼き付いている。
こんなにも心が動くのか、と思い、
音楽が心に沁みて、彼女の歌声が響いて、涙がとめどなく溢れてきた。
感動とはこういうことなのかと思った。
彼女の歌が素晴らしくて感動したのはもちろん、
加えて体調がだいぶ楽になって自分の心が動いてくれたことに、感謝と喜びがあった。
あの日の感動は、一生忘れないと思う。
病気になって五感が動かず感じられない時があったからこそ、
自分の心が動くことや心地よく感じることを一層大切に出来るようになった。
美しいものに出合った時の歓びがより心に沁みるようになった。
うつ病以前の私だったら、彼女のライブに行ってもここまで音楽を味わうことは出来なかったかもしれない。
うつ病はものすごくきつくて大変だったけれど、回復過程で気づいたことや得たことは私にとってかけがえのないものだと、心から思う。