うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

「自分を認める」ということ。

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うつ病になる以前、私は「自分を認める」という感覚がよくわかっていませんでした。

「こんなダメな自分、認められるわけない」もしくは、変に前向き思考になり「これでいいんだ」に転ぶか…

 

自分を認める、って、そういうことではないと気づけたのは、うつ病になってからでした。

 

 自分を認める、肯定する、というのは、「良いと思う」とは違うのだと気づきました。

 

自分の性格や感情、出来ること出来ないこと、病気の症状、その他もろもろのことを、ただ「こうなんだな」と事実を認める ということなのでは、と思いました。

 

「こうありたい」という希望と違うと、がっかりしたり「自分はダメだ」と思ったり、情けなくなったりすることもあります。

しかし、自分の事実の状態をただ認められると、「まぁ、病気で今こんな状態なんだから、これが出来ないのも自然だよね」とか、「これでいいとは言えないけれど、私こういうところあるからなぁ~こういう結果にもなるよね」と思えるようになりました。

 

そう思えるようになりとても楽になりました。

 

肩肘張って背伸びする感じがなく、自己否定して縮こまる感じでもない、ニュートラル、といった心境。

 

「私はこんなもんだ」と思ったのです。

うつ病になる前の私は、自分を認めず理想ばかり見て、無理をしたり「こんな自分はダメだ」と思っていました。

もしくは少し出来ると調子に乗ったりしていました。

書いててお恥ずかしい限り…

「こうありたい」より「こうあらねば」と思っていました。

 

自分を実力以上に見せようとしていたと思います。

自分に対しても、まわりに対しても。

 

そりゃあ、きつかったよね…

まわりから見たらイタイ人だったかもしれません。

「自分はこんなもんだ」と思った時、少し悲しさがあったけれど、それよりもずっと大きくほっとしました。

 

主治医にこの話をしたら、「一種のナルシズムがあったりするんですよね」と言われていました。「自分はもっと出来る」「出来る自分でいたい」という気持ち。

「そうそう、そうなんです!」と首を縦に振りました。

自分を駆り立て追い詰めていたのは自分自身でした。

 

なんだか肩の力が抜けて、楽で、「自然体ってこういうことかもしれない」と感じています。

 

自分を認めたうえで、そこに甘んじたり開き直るのではなく、そこから少しずつ出来ることをしたり、向上していけたらいいな、と思っています。