うつ病がものすごく辛い時期というのは、猛吹雪あるいは暴風雨のような状況。
外を出歩くのは危険なレベル。
そうした時に、じっと、嵐が過ぎ去るのを待つように、
どうにもこうにも身動きできない時は、じっと過ごすことが良いよいのでは、と思っています。
私はうつ病がしんどくて堪らなかった時、どうにかこうにか抜け出せないかとジタバタともがいていたのですが、余計に自分に負荷をかけていたように思います。
ものすごく辛い時、どうにか何かできないものか、と考えるのは自然だけれど、何をどうすることもできない場合もあることを、うつ病で学びました。
ただ、じっと、耐えて過ぎ去るのを待つ。
そうすることが必要な時もあるのだなぁと。
ものすごく辛い状況にある方に、こうしたことを言うのは気が引けるけれど…
同じ強度の辛さが、ずっと続くわけではないはずです。
毎日がしんどくて苦しくて、1日をただ過ごすことが大変で。
悔しくて悲しくて、やり場のない絶望感に襲われた日々。
生きていることが申し訳なくて、無価値だと感じていました。
でも、そんな、何もできないような自分になってようやく、「自分を受け止める」「認める」という感覚を理解することができました。
何かが出来るから、自分を認めるのではなく。
どんな状態でも、どんな自分でも、自分は味方でいること。
自分を見捨てないこと。
その大切さを知り、自分と折り合いをつけて付き合えるようになってきたと思います。
うつ病は人によって長さは異なるものの快復に時間がかかる病だと感じています。
そのことに辟易とすることもあるけれど、それだけダメージを負っている自分を受け止ることが大切なのでは、と思っています。
少しずつ、出来そうなことから、一歩ずつ。
そうしてこれまで快復の道のりを歩んできたけれど、これからも、甘やかしすぎず、かといって無理はせず、コツコツと歩んで行きたいと思います。