うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

一歩も動けない、を経験すること

f:id:irotoridori-days:20200724124003j:plain


人生には、「一歩も動けない」こともあるのだと、うつ病を患い知りました。

 

しんどくて苦しくて辛くて。

些細なことさえも、体が重すぎて、頭が働かなくてできない。

辛い時に気分転換に今までなっていた好きなことさえも、興味が湧かない、もしくは、むしろ辛い。

頭の中は自分は無価値という気持ちや消え去りたい気持ちが吹き荒れる。

 

この、二進も三進もいかない(にっちもさっちもいかない、ってこの漢字を書くことを初めて知りました)状況。

このような状況を経験したい!なんてわざわざ思う人はいないはずです。

経験しなくて済むものなら経験したくないもの。

 

けれども、この「一歩も動けない」「二進も三進もいかない」を経験したからこそ、わかることもあります。

 

当たり前がいかに幸せか。

体が自由に動くことがいかに幸せか。

呼吸してて苦しくないことがいかに幸せか。

 

周りの存在や支えの有り難みも身に染みます。

 

また、色んなことで、二進も三進もいかない状況にある方の気持ちが、理由は違えども少しは理解できるようになり、容易くアドバイスなどしなくなりました。

 

二進も三進もいかない時は、動くより、じっと嵐が過ぎるのを待つことが大切な場合もあると知りました。

私に限らず人はどうにかして現状を抜けようとする時、「何かをして」「動いて」打破しようとするように思いますが、どうにもならない、体調が悪すぎる、というような時は、じっと過ごすことが必要な時もあるのだと、このうつ病を通して知りました。

 

どうにも動けないという時、情けなさや悔しさ、歯がゆさを感じることもあると思うのですが、「動けない」ことは無意味なものではなくて、快復するために、何かを知るために、何かを学ぶために、必要な・大切な時間だったりするのだと思います。

 

それぞれにとって、必要で大切な時間。

苦しくてたまらなくて、渦中の時にはとてもそうは思えないかもしれませんが、きっと、後から「必要な時間だったんだな」と思えるのではないかと思います。

 

今の苦しみも、いつかの何かに繋がっているはず。

 

動けない時、苦しくてたまらない時、それほどまでに頑張ってきた、一生懸命やってきた自分を、ゆっくりじっくり、労わって過ごしていただけたら、と思います。

 

 

梅雨明けが近いですね。

withコロナの夏、ただでさえ暑い近年の夏がマスク着用でさらに過酷になります。

皆さま、お身体を大切にお過ごしください。

 

本日もお読み下さって、ありがとうございました^^