うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

気持ちを引きずらない術。

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うつ病が辛かった時には言わずもがな、うつ病になる以前も、嫌な気持ちをかなり引きずってしまうタイプでした。

 

「そんなに嫌な気持ちに執着してどうするの」と自分でも思うほど、ひっくり返し、初めから考え、グルグルと嫌~な気持ちの中を巡っていることがありました。

 

嫌なら止めればいいのですが、「それが出来たら簡単なんだよーーー」と当時の私は思ったと思います。

 

うつ病の回復過程で、以前よりはあまり気持ちを引きずらなくなりました。

 

そのことについて本日は綴りたいと思います。

 

目次

 

 

 

以前に比べれば嫌な気持ちを引きずらなくなったものの、まだまだ未熟者…

そんな私ですが、心がけていることを書きたいと思います。

 

嫌な気持ちを引きずらない術

自分の気持ちを認める

一番大切だと感じているのは、自分の気持ちを一旦そのまま受け止めること。

 

「あの人、あんな言い方しなくてもいいのに」

「嫌だなぁ」

「傷ついたな…」

 

等々、自分が「どう感じたか」を、そのまま一旦、認める。

その気持ちがいいか悪いかは考えない。

 

感覚としては、大切な家族や友達の話を聞いている感覚で、

「そう思ったんだね」

「嫌だったんだね」

「辛かったんだね」と、ただただ受け止める。

 

そうすると、不思議に気持ちがおさまってきます。

 

私は家族や友達に話を聞いてもらうと気持ちが落ち着いたりスッキリすることがあったのですが、それを自分自身でやってしまうという術です。

 

これが出来るようになってきて、以前に比べると随分気持ちを引きずらなくなりました。

 

 

「まぁ、人生色々起こるよね」、と思う

30代後半になり、人生とは色々起こるものだ、という事実に、ようやく気付いてきました(^^;

 

大きなこともたまには起こりますが、小さなことについては毎日のように、いい事も悪い事も色々とやってきます。

 

何かが起こった時、その起きた事象一点を見つめていると、それに囚われてしまう気がしています。

 

視野を広くして、「色々、たくさんある中の1つの出来事」、と気づくと、その出来事がそう大きな出来事でもないと思うことがあります。

 

 

学びにする

自分が何かをしでかしてしまった時には、学びにすると良いと思っています。

 

気持ちを引きずる方のループにいってしまうと、「私って本当にダメだな」と考え、今度は過去にしでかしたことまで思い出し、自分を責めてしまうことがあります。

 

そうすると、延々と「私はダメだ」の思考になっていってしまいます。

 

ですので、「やらかしてしまったー!」と思った時には、

「ここから学べることは?」

「今後どうしたらいいか?」

を考えるようにしています。

 

それが思いつけば「これからはそうしていこう」と思い、気持ちを切り替えられます。

 

 

「そういう人だから」と思う

世の中様々なタイプの人間がいて、合う人もいれば合わない人もいます。

 

ストライクゾーンが広く、大抵の人と馴染める方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、大なり小なり、「少し苦手だな」と感じる人に遭遇するのでは、と思っています。

 

そうした人の言動や行動に、嫌な気持ちを抱き、引きずってしまうことが私の場合ありました。

 

今思うのは、「その人はそういう人だから」と思って、心の距離を置いて、取り合わないのがいいのかなぁと思っています。

 

現在、実生活ではほとんど人と接していないため実践する機会はなく、効果のほどは書けないのですが…

 

 

自分も他人も、完璧ではない

自分でも他人でも、良いところがあれば、そうでないところもある。

 

それが人間というものなのでしょう。

 

しかも、良いところとそうでないところは裏表で、場面によっては良かったり悪かったり。

そして、見る人によって、「良い」「悪い」の判断は変わってくることもあります。

 

自分も他人も完璧ではないのだから、という事実を心に留めておくと、自分がしたことも相手がしたことも「そういうこともあるよね」と、思えるような気がしています。

 

 

好きなこと、心が落ち着くことをする

何か集中できる好きなこと、心が落ち着くことがあれば、それをすると気持ちを切り替えやすい気がしています。

 

  • 好きな飲み物をゆっくり味わって一杯飲む
  • 良い匂いを嗅ぐ
  • 好きな本を集中して読む

 

などなど。

 

別のことをして集中していると、そちらの方に気持ちが行き、「まぁ、いいか~」と思いやすいのでは、と思っています。

 

 

おわりに

気持ちを引きずらない術について、個人的に心がけていることを書いてみました。

 

あと、もう1点。

以前、平野啓一郎さんの「ある男」という小説を読んだ際に、「三勝四敗主義」と思って人生を生きていらっしゃる女性が出てきました。

彼女のように考えていると、嫌なことが起こっても、「まぁこんなもんだ」と思えそうだ、と感銘を受けました。

それに、いいことが起こった時には、とても大切に、そのことを喜べるような気がします。

 

起こる出来事は変わらなくても、捉え方や考え方で随分とその後の気持ちが楽になることがあることを、うつ病の快復過程で知りました。これも、うつ病になったからこそ知れた大きなことだと感じています。

 

お読みいただき、ありがとうございました^-^