今週のお題「クリスマス」
うつ病になってからというもの、基本的にイベントごとに縁遠い。
うつ病が辛くて堪らなかった頃は、街の華やいだクリスマスの雰囲気を苦手に思っていました。
幸せそうに(見える)、笑顔であふれる街。
そうした世界から自分は遠く離れた場所にいるような気持ちになっていました。
うつ病が楽になってきても、相変わらずクリスマスとは距離があるのだけれど、イルミネーションを見て写真を撮る若者カップルを見て笑顔になったり、明らかに女性もののプレゼントを持ち歩く男性に微笑ましく思ったり、「サンタさんに頼むものを見に行こう」と話すお母さんと子どもの姿にニッコリとなったり。
そうしたクリスマスを楽しむ雰囲気を見て、温かな気持ちをいただいています。
日本ではクリスマスは「カップルのイベント」感がけっこう強い印象があり、それはそれで「大切な人と過ごす」というとても素敵なことだと思うけれど、本来のクリスマスは家族と食卓を囲んで厳かに過ごすものなのかな、と想像しています。
今年も、家族無事にクリスマスを迎えられて、有難い。
自分が歳を重ねた分、当然親も歳を重ねていて、無事に両親と1年1回のイベントを過ごせることが幸せだと感じています。
結婚したままだったら、こうして親と過ごす時間は少なかっただろうし、うつ病になっていなくてフルタイムでしっかりと働いていたら、それもまた親と過ごす時間は少なかっただろう。
親は自分と過ごす時間が短くても、娘が元気で幸せにやってくれていたらいい、ときっと思うのだろうと思うけれど、こうして大人になってから親と食卓を囲んで、一緒にテレビでスポーツ観戦して盛り上がって、子どもの頃には出来なかった社会問題などの話もしたりできることは、とても貴重な時間を過ごさせてもらっている、と思っています。
年齢的な自然現象を考えると、いつか、親とお別れする日が必ずくる。
その時には、子どもの時だけでなく、こうして大人になってから親とじっくり時間を過ごせたことも、「幸せな記憶」として、私の中に残るのだろうな、と予感しています。
親は、「私たちと過ごさなくても、元気になってくれたらそれでいい」と思っているかもしれないけれど。
何事にも悪い面ばかりではなくて、学ぶことや気づくことがあったり、活動できないからこそ得られる時間や経験もあるのだと感じています。
歩む途中の道で見られる景色を大切に。
じっくり、一歩一歩、快復の道をこれからも歩んで行きたいと思います。