うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

「目もと隠して、オトナのはなし」を読んでいる中で。

今、「目もと隠して、オトナのはなし」(LiLyさん著)を読んでいます。

 

当時30代半ばの著者LiLyさんと、そのお友達のお話が綴られているエッセイです。

 

読んでいる途中ではありますが、「そうそう!」と頷くことがあったので、書きたいと思います。

 

目次

 

 

私が通っている美容院には、「otona MUSE」(女性雑誌)が置いてある。

年代としては適齢だけれど、掲載されているファッションは私には高度なオシャレと思うものが多く、購入したことはなかった。

 

そんなotona MUSEで、連載されている文章がある。

LiLyさんの「ここからは、オトナのはなし」

 

同年代(正確には同い年)ということもあり、「そう、そう!」と頷くことが多々ある。

おおよそ性格は異なりそうだし、置かれている立場も異なるのだけれど、読んでいると女友達と「それ、わかるわーーー」と話している感覚になる。

 

見開き1ページに、ぎっしりと細かい文字が詰まっていて、読み応えもあり。

 

そんなLiLyさんの連載が、本になっていることを発見。

そして、地元図書館にあることも発見。

 

「目もと隠して、オトナのはなし」を借りた。

 

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自分マスター

 

23ある話のうち、まだ3話しか読んでいないのだけれど。

 

「あぁぁ、そう、全く、そう。」と思う文章に出逢った。

 

自分が感じていることをピタリと、ズバッと言語化してくれている表現に出合うと、喜びと共にスッキリとした気持ちになる。

 

年齢を重ねるということは、自分との付き合いが長くなるということ。経験を積むということは、そのたびに自分を知ってゆくということ。だから、自然と”自分マスター”になっている気がしていた。

 

好きなことと、苦手なこと。心が満ちる理由に、堕ちる理由。

 

これまでの自分との付き合いから割り出した、いくつかの行動や思考パターン。(P.19)

 

彼女は10歳の頃から毎日日記を書き続け、自分を研究してきた、と言っていた。

 

私の場合、自分との付き合いの長さは三十云年あるものの、自分を観察・研究することを避けてきたところがあるから、うつ病になってから、集中研究をすることになった。

 

そうすると、あれよあれよと過去の記憶も出てきて、「そうだった、私は昔からそうだった…」と思うことに遭遇した。

 

幼いころから変わったところや少しばかり成長したところもあると思うけれど、根っこのようなものや、私そのものの素材のようなものは、「昔からそうだった」というところがある。

 

まだ「マスター」には辿り着いていないかもしれないけれど、だいぶ、自分という人間や、パターンがわかってきた。

 

前回も書いたけれど、そうしたら、本当に楽になってきた。

 

 

客観的に見る事

主観から客観へと飛ぶスイッチは、

辛い時にこそ自分を救ってくれる。(P.30)

 

これも、「そう、そう!」と頷いた一言。

 

お恥ずかしいことに、うつ病以前の私はほぼ主観で生きていた。

周りに対しても客観が欠けていたと今は思うし、自分に対してはほぼ主観でのみ見ていた。

主観はあくまでも「主観」のため、自分が自分に「こうあってほしい」というものが加算されていて、自分の本来の性質や能力を見誤っていた。

 

うつ病の快復過程で、客観的に見ることをするようになっていった。

 

そうすると、自分の特徴や能力、気質などがわかり、自分にどう接して行ったら良いのかがわかようになってきた。

 

先の「自分マスター」にも通じる話だけれど、そうするようになり、とても楽になった。

 

例えば、何かに動揺した時も、「あー、今、動揺しているなー」と、上の方から眺めるように見ていると、落ち着いてくる。

主観から客観にスイッチが切り替わると、感情に絡まっていたところからハッと我に返れるように思う。

 

また、周りや状況に対しても客観的に見るようになってきて、相手に対してストレスを溜めることが減ったと思うし、自分を責めることも減った。

 

自動車の事故で例えるのは少し無理があるかもしれないけれど、自動車事故のように、何かが起こる時、0対10ということはけっこう少ないのではないか。

 

例えば喧嘩。

相手の状況があり、こちらの状況があり、重なって、普段ならぶつからないところなのにぶつかったりする。

客観的に相手の状況や自分の状況、タイミング等を見ると、冷静に、「あぁ、だから喧嘩になったのか」と納得する。

そうすると、むやみに相手に苛立ったり、傷ついたり、自分を責めてしまうことがなく済むような気がしている。

 

客観視。これからも大切にしていきたい。

 

 

おわりに

「目もと隠してオトナの話」には、Lilyさんを軸に、そのお友達の話が出てきます。

今まで読んだ3話に出てきたお友達はすべて女性。

男性が読まれても共感するところもあるとは思うけれど、女性が「うん、うん」と頷くことがけっこう多いのかな、と思います。

言葉づかいが割とラフな感じなので、人によって馴染めるかどうかがあるかもしれません。

 

12月も半ばを過ぎたけれど、暖かい日もあってあまり年末感を感じていないです。

皆さまはいかがですか?

 

日によって温度差が激しいですが、皆さまお身体大切にお過ごしください。

お読みいただき、ありがとうございました^^