うつ病がものすごく辛くてどうにも動けない急性期には、横になっていることが多いと思います。
回復期になると少しずつ少しずつ体も頭も動くようになってきます。
この時、「負担をかけず休養する、回復を促す」という線と、「少しずつ体も頭も心も慣らしていく」という線の、2本の線のバランスが大切だと思っています。
回復期と一口に言っても、急性期から回復期になりたての時期と、リハビリ期に近い回復期の終わり頃とでは、体調や出来ることにかなりの差があると思います。
先ほど書きました2本の線で言うと、回復期になりたての頃には「負担をかけず休養する、回復を促す」の比重が高く、回復期の終わり頃には「体も頭も心も慣らしていく」の比重が高くなるように思います。
この2本の線のバランスを自分の体調や状態に合わせることが大切と思っています。
まだ辛い状態の時に、無理やり体や頭、心を動かそうとしても、それは回復の妨げにさえなることがあるのでは、と思います。
それは例えば、陸上などスポーツのトレーニングにも言えます。
いくら上達したくても、自分の許容量を超える負荷をかけてしまうと、身体を壊してしまいます。
怪我をして動けない時期は、とにかくじっくり休養する。
かといって、怪我で休養している時期ではなく、少しずつ鍛えていく必要がある時期に負荷が少ないと鍛わっていかない。
バランスなのだと思います。
自分の状態をじっと見て、静かに感じ取って、休養と慣らしのバランスを取っていくこと。
それを心に留めています。
(※急性期の場合や体調がかなり辛い場合には、とにかく休むことが大切だと思います。)
じっくり、じわじわと。
回復の道のりを歩んでまいりましょう。
今回は短めですが、こちらで失礼いたします。