病気は様々なものがあり、程度はあれ大変さや辛さがあると思います。
うつ病の辛いところの一つは、それまでに好きだったこと、気分転換になったことなどが「楽しい」と思えなくなることが挙げられます。
「楽しい、って何?」「気分転換って、何?」そんな状態です。
回復期には、そんな状態から、少しずつ少しずつ、「ちょっと楽しいかも」「心地いいなぁ」と感じることが出てきます。
その、少しずつ芽生えた感覚を大切にすることが、うつ病の回復にはいいのかな、と思いました。
少しずつ芽生えてくる感覚
うつ病の急性期には、ひたすら「辛い」「苦しい」「重い」のオンパレードでした。
「快」を感じるアンテナが壊れてしまった感じです。
そこから少しずつ回復していくにつれて、少し楽しめたり、心地よく感じることが出てきました。
その僅かでも感じた「いいな」「楽しいな」「心地いいな」「綺麗だな」「気持ちいいな」をじわーーーっと味わうことが心にいいのでは、と思いました。
あなたが心地いいと感じるものは?
人それぞれ、心が反応することは異なると思います。
うつ病以前に好きだったことがやっぱり好き、と思うこともあると思いますし、うつ病以前は特に何とも思っていなかったことに心地よさを感じるかもしれません。
五感別に、こういったことはどうかな?と思うことを挙げてみます。
(思いつくままに挙げたので、偏っていると思います・・・ご了承ください)
視覚
- 自然を見る
- 美しい写真や絵画、作品を見る
- かわいい動物を見る
- 映画を観る(+聴覚)
- スポーツを観る(+聴覚)
聴覚
- 音楽を聴く
- 鳥のさえずりを聴く
嗅覚
- アロマの匂いを嗅ぐ
- 花の匂いを嗅ぐ
- コーヒーやハーブティー、パンなどいい匂いの飲食物の匂いを嗅ぐ
味覚
- おいしい物を食べる
- おいしい飲み物を飲む
触覚
- 動物を撫でる
- 毛布にくるまる
- マッサージ
- 書道(+視覚、嗅覚)
- 陶芸(+視覚、嗅覚)
- 編み物(+視覚)
他に、植物を愛でたり、ゲームをしたり、写真を撮るなど。
(分類してみようと思いましたが、色々な五感を使うので断念)
何か少しでも、心地よさを感じることはありそうでしょうか。
私の場合
- 朝、散歩、ウォーキング、スロージョギングをすること
- 読書
- 音楽を聴くこと
- きれいな景色の写真を眺めること
- 朝、白湯を飲むこと
- 夜寝る時に、湯たんぽに足をあてること
心が喜ぶことをすることは癒しや栄養になる
心が喜ぶことをすると、癒されたり栄養をもらえる気がします。
とはいっても回復期は疲れやすいので、自分の状態に合わせて、無理なくやってみるのがいいのだと思っています。
少しずつ、少しずつ。
やってみて、心が感じた「快」を味わっていけたらいいのかな、と思います。
おわりに
うつ病の状態が良くなってくるにつれて、少しずつ感じられるようになる「心地よさ」。
少しでも心地よく感じられることに出会ったら、その心地よさをじわーっとじっくり深く味わうと心にいい気がします。
心地よさを感じられるようになったことに、喜びも感じながら。
少しずつ少しずつ、うつ病回復への道のりを歩んでいけるといいのかな、と思っています。