うつ病になってしばらく、とても焦っていました。
以前も書きましたが、とても働ける状態にないのに、来る日も来る日も求人情報を見て、「これもできない」「あれもできない」と思い、ますます焦りを募らせていました。
自分が今どういう状態かということを受け止めた時、「とても働ける状態じゃないな」と納得しました。
そして、焦ったところでどうにもならないことを知りました。
今までの人生振り返ると…
今までの人生を振り返ると、私の場合思えば焦っていい方向に行ったことはあまりなかったように思います。
焦って失敗したり、間違った対応をしたり。
昔からのことわざにも「急いては事を仕損じる」という言葉があります。
いい展開になるときは、大抵ぐっと腰を据えて取り組んだ時、
「あ~これはじっくり取り組むしかないな」と、腹を据えた時だったように思います。
小学生の頃、そろばんの先生に(そろばんって時代を感じる…)
「この子は焦ってやるより、じっくり一つ一つやっていった方がいい」というようなことを言われたことがありました。
学生時代には、テストで速く解こうとすると焦って単純ミスをするため、「最後までたどり着けなくてもいいから、わかりそうな問題は確実に解いていこう」と心に決めてやっていました。
思えば昔からそうだったのでした。
焦ったところでどうにもならない、という前向きなあきらめ
散々、求人情報を読み漁っては落ち込んでさらに焦りを募らせていたのですが、自分の状態を受け止めた時、「焦ったところでどうにもならないな」「これはじっくり休養するより仕方ないな」と、観念しました。
前向きなあきらめのような感覚。
焦ることはどうにもならないだけでなく、神経は疲弊し、追い詰められ、休養しているようで休養になっていませんでした。
どっしり構えて「休養していこう」と覚悟したことは、自分が休養することを許した感覚でもありました。
そうしてから、ゆっくり休養できるようになったと思います。
今は休養する時
休養していると、世の中から遠ざかっている感覚があったり、こんなことしていていいんだろうかと思うこともあるかもしれません。
病気で動けない時は、休養する時なのです。
休養して、しっかり休めて、回復してきたら、また働いたり元気に活動すればいい。
動けない時は動けないのだから。
「動けない」ことは、あなたが望んでいることではありません。
だから、そんな自分を責めないで、と思います。
うつ病を抱えながら働いてみえる方は、病気でなかった時のように動くことが出来ず、歯がゆかったり情けなく感じたりすることもあるかもしれません。
うつ病を抱えながらでも、自分のできるだけを精一杯やっているのだから、そんな自分を「この状態としてはがんばっているな」と思ってあげてほしいと思います。
動けない状態も、出来ない状態も、自分のことを受け止めて認めて、許すと、心の負担が減り、うつ病にもいいのでは、と思っています。
おわりに
うつ病回復期を過ごす中で、「じっくりコツコツ取り組むのが落ち着くし性に合うなぁ」と気づいた頃、ゲッターズ飯田さんの占い本をちらっと見たら、
「何事もじっくり取り組む人」と書いてありました。
あ、当たってる…
心は60歳とも書かれていました(笑)
うつ病の回復までの期間は人それぞれだから、それぞれのペースで、
何か出来るようになってきたらやってみたり、何かしたいと思ったら取り組んでみたりしながら、一歩一歩、たまに立ち止まったりしながら歩んで参りましょう。
お読みくださり、ありがとうございました。