うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

松浦弥太郎さん「100の基本」読書レビュー。うつ病の私が頷いたこと。

ご無沙汰してしまいました。

 

語学検定試験の勉強を始め、図書館に週3,4日ほど通いつつ日々黙々と勉強しているうちにあっという間に日にちが過ぎておりました。

 

勉強に没頭していく中で、「あ~~~こうして没頭し過ぎて無理したりするんだな」と自分の性分を再認識。

気づいて、ペースを緩めることが出来るようになったのは、うつ病を経験して学べたことです。

 

今回は、以前読みました松浦弥太郎さんの「100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート」より、うつ病である私が頷いた言葉「アクセルよりもブレーキ上手になる」等をご紹介します。

 

目次

 

 

 

100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート

 

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松浦弥太郎さんは書店「COW BOOKS」の代表をされており、雑誌「暮らしの手帳」の編集長を9年間務められた方です。

 

松浦弥太郎さんを検索してみましたら、「くらしのきほん」というHPも運営されているようでした。

 

kurashi-no-kihon.com

 

「くらしのきほん」のタイトル通り、料理レシピや園芸、掃除、洗い方、本の紹介など、暮らしを構成し彩る様々なことが紹介されていました。

 

写真も綺麗なので、雑誌感覚で見ているだけでも楽しめます。

 

 

今回ご紹介しますご著書「100の基本」は、「松浦弥太郎の100の基本」と「COW BOOKSの100の基本」から成っています。

つまり、書かれている基本の項目は200項目。

 

松浦弥太郎の100の基本」は松浦さんが生きていく中で心がけられている100の基本が綴られていて、

「COW BOOKSの100の基本」は松浦さんが運営されている書店COW BOOKSにおける、スタッフ皆で話し合って決めてきたという100の基本が綴られています。

 

後半の「COW BOOKSの100の基本」については、個人的には「これはどうなのだろうか…?」と感じるものもありましたが、前半の「松浦弥太郎の100の基本」は心に留めておきたいことがたくさんありました。

 

その中でも、とりわけうつ病を患っている時やうつ病を防ぐためにも大切にするといいな、と感じたことをご紹介したいと思います。

 

 

「アクセルよりもハンドリングよりもブレーキ上手になる」

 

(略)

飛ばすだけの人、ハンドリングに凝る人はいずれ事故を起こします。

車の運転も人生も、 事故なく継続していくためには、適切な時にブレーキをかける勇気が必要です。(P.177)

 

この言葉に大きく頷きました。

うつ病以前の私は、アクセルを踏むことばかり考えていたと思います。

 

ちょっと飛ばし過ぎだな~と思ったらエンジンブレーキをかけたり、これはという時にはキュッとブレーキを踏んだり。

それが人生という長い道のりにはとても大切なのだと思います。

 

うつ病を患った方はおそらくですが「つい無理をしたり頑張ってしまう」方が多いような気がしています。

頑張る先のことをずっと見て、自分が今どれだけ疲れているのかに気づかない場合もあるのでは、と思います。

 

自分の様子を客観的に観察して、必要な時には必要な休みを取ったり、少しスピードを緩めて行ったりすると、疲れ果ててしまうことを防げるのではないかと思っています。

 

 

「階段は一段ずつ上がること」

 

急がないこと。近道をしないこと。

すべてのものには必要なプロセスと時間があります。

階段を一段飛ばしで上がったところで、何もいいことはありません。

一段ずつ踏みしめて上がる。(P.147)

 

うつ病の回復過程も、まさにそうだと思います。

一気に上がろうとすると負荷が大きくて、痛手を負ってしまう可能性がある気がしています。

 

時間はかかっても、一歩一歩、たまにその場で休む時期もありながら、

じっくり進んでいくのがいいと感じています。

 

一歩一歩踏みしめて歩くと、

それぞれの場で感じることや気づくこと、学べることをしっかりと体感できるのだと思います。

 

 

「シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。」

 

シンプルに考えて、少しの「やるべきこと」を選び抜く。

(中略)

あれもこれも手を出したところで、どれも中途半端に終わるだけです。(p.13)

 

うつ病という病は、本当にたくさんのことが一気に難しくなります。

 

回復過程では、その1つひとつが徐々に、ゆっくりと、大丈夫になってくると感じています。

 

病気でなかった頃のように出来るようになりたいことはあれこれ皆あると思いますが、じっくりと自分の状態を見て、心の声に耳を傾けて、「出来そうなことでやってみたいと感じたこと」を選び、まずは1つ、やってみるのがいいように思います。

 

それをやってみて大丈夫だな~と感じて、他にももし出来そうでやりたいことがあれば、また1つ、やってみる。

一気にあれこれやろうとはせずに、1つずつがいいのではないかと思います。

 

うつ病を患って様々なことが出来なくなって、少しずつ出来るようになって行く過程で欲張らないことを学びました。

うつ病以前の私は随分あれもこれもと欲張っていました。

明らかにキャパオーバーでした…

 

優先順位を考え、自分の体調を踏まえ、やりたいこととやるべきことのバランスを考えるようになり、楽に過ごせるようになりました。

また、自分自身が楽に過ごせていると、安定しているので家族と接する際もスムーズだなと感じています。

 

 

おわりに

「100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート」は、見開き1ページの左にテーマ、右にそれをもう少し解説した文、という構成です。

1つの項目の解説文は短めなため、パラパラととても読みやすいと思います。

 

ただ、うつ病がかなり辛い時期には、「そんなこと言われてもとても今出来ないんだよ…あぁ私はダメだ…」と、読んでかえって落ち込んでしまう可能性のある項目もあるので、ある程度うつ病が楽になってきた時に読んだ方がいいかもしれません。

 

 

初夏になってきましたね。 

新緑のグリーンが美しい季節。

連休を控えていらっしゃる方は後少しでお休みですね。

日によって、時間によって気温差が激しいので、皆さま体調に気を付けてお過ごしください。

 

お読みくださりありがとうございました^^