うつ病に限らず、病気は受け止めて、戦うより程よく距離を保つのがいいのかもしれないな、と感じた話を書きたいと思います。
うつ病になった当初、なんとかうつ病を克服しようと、乗り越えようと、戦うような気持ちでいました。
色々あがきました。
イメージとしては、水中で溺れていてもがいているような感じでした。
もがいてももがいても苦しかったです。
散々あがいてもう疲れた、となって初めて、病気を受け止められたような気がします。
それまでは自分が病気であることを心の底では認めたくなかったのだと思います。
認めてみるとなんだかほっと力が抜けて楽になりました。
先日、昔購入した松下幸之助さんの「人生心得帖」を何気なく開いたら、「病とつきあう」というページでした。
その中に
病気になったとき、“これが運命ならば仕方がない。甘んじて受けよう” と腹をすえたことがよかったのではないかという気がします。
とありました。
また、以前も書いたのですが、ある方に「病気は受け止めてから治療がスタートする」とも言われました。
今振り返ってみても、気持ちが楽になってきて「療養できている」と感じ始めたのは、「自分は今うつ病という病気である」という現実を受け止めた時からであったように感じます。
病気を受け止め、自分の状態を受け止め、病気とはほどよい距離を保つのがいいのかな、と思っています。