病気を受け止めるということ。
そこに至るまで私はもがき、四苦八苦していました。
「どんな病気でも病気を受け止めてから、治療がスタート」と、ある方に言われました。
当時は頭ではわかっていてもなかなかできませんでした。多分したくない気持ちもあったのだと思います。
今回は私の病気を受け止めるまでのもがきぶりを振り返りながら、受け止めることについて、考えていきたいと思います。
うつ病発症、良くなりたくて
うつ病になってすぐの頃は、とにかく苦しくて辛くて、横になって過ごしていました。
そうしながらなんとか体調を良くする手立てを知りたくて、ネットで情報を来る日も来る日も探し回りました。
(寝転がりながらスマホやり過ぎて視力が落ちたというオマケ付き)
「うつ病 治るきっかけ」なんてワードで検索したり。
あるサイトで質問までしたり。
なんとか、「こうすれば良くなる」という方法を知りたかったんですね。
まだ回復期には入ってなかった時期だと思うのですが、
運動がいいと読めば、少しジョギングしてみたり。
(これは時期尚早だったと今では思います)
リハビリに図書館通いをしていたと読めば、図書館にがんばって通ってみたり。
(これもリハビリなんて時期尚早だったし、がんばってやるにはまだ状態がよくなかったです)
今まで、「何かをがんばってやる」という生き方をしてきたため、病気も「がんばって治そう」としていました。
そして、うつ病になってできなくなったことの数々を、できないと認めたくない自分がいました。
何でこんなこともできないんだろう、と思っていました。
今思うと自分を責めていますね。
病気を受け止めてから、治療がスタート
そんな頃、「どんな病気でも病気を受け止めてから、治療がスタート」と、ある方に言われました。
病気を受け止める。
頭ではわかってもなかなかすぐにはできませんでした。
病気であること、できなくなったこと、苦しく辛いこと。
私にとって受け止めがたいことでした。
まず、「何でできないんだろう」と思うことをやめました。
「病気だから『今は』できなくて仕方がない」と考えるようにしました。
だんだんと「今の私にはこれがハードルが高いんだな」「今の私はこれが辛いんだな」と、自分ができなくなったことや自分の症状を見つめて受け止めることができるようになっていきました。
病気を受け止められるようになってから
病気を受け止められるようになって、やっぱり悲しい気持ちになることもあるけれど、今は病気だから仕方ないよな~と思えるようになって、気持ちが楽になりました。
うつ病の状態なのに、いろいろできないことを「何でできないの?」と思うことは、幼稚園の子に、小学生の勉強を「何でこれができないの?」と言うようなものだと思うのです。
うつ病なんだから、いろいろできなくなって、当たり前。
病気なんだから、体調悪くて、当たり前。
当たり前なんだよなーーー
治そうとバタバタ焦っていた当時の自分に言いたい(笑)
そんな風に思えるようになって日々過ごしていくうちに、少しずつできることが増えていきました。
病気を受け止めることで、自分に対してストレスをかけることが減り、休養できるようになったのが良かったと思います。
うつ病治療の基本は休養ですが、休養するにはなるべく心の負担となることを減らすのが大切だと思います。
その一つとして、「うつ病を受け止める」ということは大切なんじゃないかと思います。
受け止める、ってどういうこと?
「受け止める」と言葉で言うのは簡単ですが、感覚としてよくわからない場合もあると思います。
私の感覚では、「今の私にはこういう症状があるんだ」と、いいも悪いもなく、ただ認める。
俯瞰する感じで、自分の状態を眺めてみて、こうなんだなーと観察する感覚です。
情けないとか悲しいとかの感情が起こる場合もあるけれど、その時は「病気なんだから仕方がない」と、観念するようにしています。
辛いものは辛いし、できないものはできないのです。
終わりに
うつ病は体調の悪さが心身ともに出て、できなくなるこも色々と出てきます。
その事実は受け止め難いことだったりします。
ショックを受けたり、悲しくなったり、辛く思うこともあると思います。
でも、それは今は病気だから。
病気を受け止めて、病気と折り合いをつけながら過ごしていきたいですね。
お読みくださり、ありがとうございました。