うつ病になる以前から、人と比較することがしばしばありました。
大抵は、「私はダメだな…」の劣等感に。
たまに、優越感を感じることもありました。
うつ病からの回復過程で、自分を眺めてみるようになり、「人と比較することって意味ないな」と思うようになりました。
今日は、そんな話を書きたいと思います。
比較すること
比較は、キリがありません。
項目は星の数ほどあるし、自分よりそれについて優れている人だって星の数ほどいます。
それらについて、いちいちとは言わずとも、比較して「私ってダメだな…」と思っていたら、落ち込むことが多く発生します。
また、誰かより出来ている、と感じることがあったとして、優越感に浸るのもあまり素敵なことではないな、と思います。
頭ではわかっていても、私は比較してしまうことがありました。
うつ病で鎖国状態に
うつ病を患い、人と接することが大変になり友達とはほぼ会わず、インスタなどのSNSもしんどくなってログインをやめました。
例えると鎖国のような状態。
私にとっての出島は、主治医・カウンセラーの方、美容院の方、皆さまのブログ(いつもありがとうございます)、たまに玄関先などで少しだけ話す唯一会っている友達です。
あとは、他の友達とたまにLINEする程度。
鎖国していると、色々なものから離れ、療養に集中し自分自身に集中するようになりました。
自分自身を眺めて見て「へー私ってこうなんだ」「今、こんな風に感じているんだ」と知り、受け止めるようになりました。
そうして、色々なものから離れ、自分とも距離を置いて眺めていると、人と比較することに何の意味もないことを体感として知りました。
自分の特徴は自分オリジナル
自分を眺めて見ていると、自分という人間が持っている特徴とかスペック、機能のようなものを知りました。
この自分という人間の様々な要素は、色々なものが組み合わさっていて、オリジナル。
誰でもない、自分のオリジナル。
それを、人と比較することに意味ってないのではないか。
自分の道を、ひたすらに歩んでいけたらいいのではないか。
苦手なことはそれなりに、得意なことは伸ばしていってあげたいなぁと思うようになりました。
誰かが何かに優れているとして、それを自分は出来ない、能力を持ち合わせていないと思った時。
以前は、悲しくなって落ち込んだり、何で出来ないんだと自分を責めたり、羨ましく思ったりすることがありました。
今は、「私はそれ、持ち合わせていないな~それが出来るってすごいなぁ」と、ただ思うようになりました。
また、その何かに優れている方は、並大抵ではない努力をしていることだってあります。
そのことを想像し、ひたすら尊敬することも。
自分の道を進む
人は、それぞれ特徴や持ち合わせているものが違う。
比較することに意味はないのだと思います。
冷蔵庫の機能をエアコンに求めるのは難しいこと。
(風をめっちゃ強風にして物を冷やすこともできるかもしれないけれど、エネルギー効率が悪すぎる…!)
自分という一人の人間を、いい方向に導いていきたいなと集中するようになりました。
自分をいい方向に導くことに集中していると、周りのことが気にならなくなりました。
(鎖国中ということも大きいとは思いますが)
ただ、それだけのこと
また、離婚して子どももいない私は、離婚して間もない頃、道ゆく夫婦や子ども連れの母親を見て、胸が痛むことがしょっちゅうありました。
親に対しても、孫の顔を見せられず、罪悪感に苛まれることもありました。
うつ病からの回復過程である時、新聞の記事を見つけました。
生涯子どもがいない女性は4人に1人、というデータです。
以前からの知識で、離婚する夫婦は3組に1組とは知っていました。
これから子どもを授かることがあるのかないのかはわかりませんが、このまま子どもを産むことがなかったとしても、「そうか、世の中たくさんの女性の4分の1ってことだけなんだ。」と思いました。
そして、離婚は世の中の夫婦の3組に1組の1組だったということ。
自分のことだけ見てしまうと自分の中では大きなことだから色々悲しく思ったりするけれど、世の中では、ただ、それだけのことなんだ、と思ったのです。
そうしたら、心が軽くなりました。
楽になる
自分の道を進むことに集中していると、とても心が楽になりました。
心がぶれたり揺れたりすることが少なくなって、落ち着いて過ごせるようになったのです。
比較して、「自分はダメだ」思考になると、自分はダメだと思って悲しくなるし、自分をダメだと思ったこと自体にも「自分をダメだと思ってはダメだ」と思ったりして、グルグルとダメだルートにはまってしまっていました。
もし、自分をダメだと思ったら。
「それぐらい、自分は〇〇したかったんだな」
「それぐらい、〇〇な自分でありたかったんだな」
と、自分の気持ちを認めるといいように思っています。
自分が「こうしたい」「こうありたい」と思っていることが自分の努力ではどうにも出来なくて悲しくなっている時、目の前にそれが出来ている人がいたら、心が揺れたって自然なことだと思います。
だから、そんな自分を「そっかー、そんなにも私ってこうなりたかったんだね」と、受け止めてあげると、心がほぐれるように思っています。
おわりに
様々な能力は、ないよりはあったほうがいいと思うけれど、少ないものは少ない、と思うようになりました。
もちろん、努力することで向上することはあると思うので、少ないと思うことも努力はしていきたいと思いますが、元々その能力に長けている人と比較しても意味がないのだと感じます。
うまく言えませんが、立っている土台が違うと思うのです。
自分の道を、コツコツ、自分のペースで歩んで行きたいと思っています。
こちらは今日もいいお天気です。
冬の晴れた日の、朝の澄んだ空気が好き。
寒いのは時にきついけれど、寒い日には寒い日の魅力があるなぁと思います。
師走も半ばになってきました。
あっという間に年末がきそう。
年末に向けお忙しい方もみえるかもしれませんが、皆さま心身大事にお過ごしください。
お読みくださり、ありがとうございました^^