以前、「それでいい。」~「ツレがうつになりまして」の細川貂々さんと対人関係療法の水島広子さんの本について~ という話を書きました。
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続編にあたる「やっぱり、それでいい。 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法」を読んだので、感じたことなどを書きたいと思います。
前作の「それでいい。」は、自分を認めることについて書かれていました。
細川貂々さんの漫画形式で描かれていて読みやすく、水嶋さんのコラムで詳しく解説が書かれていて、伝わってきやすかったです。
この本を読めたことで、自分を受け止め、認める感覚がわかってきたと思います。
以前ブログにも書いたのですが、うつ病になるまで、私は「自分を認める」という感覚がさっぱりわかりませんでした。
それまでそれなりの数の本を読み、どこかしこにも「自分を認める」ということは書いてあったのですが、体感としてわからなかったのです。
「自分を認める」というのは、正しいとか間違ってるとか、いいとか悪いとかではなくて、ただ、「そうなんだなぁ」と受け止める、ということだと感じています。
自分を受け止めるようになってきて気づいたことは、私は初めに感じたことさえも否定していたということでした。
何かを感じた時、マイナスの感情であったりすると「こんな考えはダメだ」と否定していました。
そして、「こんなこと思う私はダメだ」と自責や自己否定をする流れでした…
感じたことは、どんなことも一旦、ただ「私はそう感じているんだなぁ」と受け止めるようになってから、自分の感情に振り回されることも減ってきたように思います。
さて。
前置きが長くなりましたが、「それでいい。」の本との出会いで変わってきたと思っていたので、「やっぱり、それでいい。」を発見した時、読みたい、と思いました。
今回は、「人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法」という副題です。
「相手のためにならなくちゃ 」という聞き方が一番疲れます
と水島さんがおっしゃっていて、「それ、まさにやってました」とドキリ。
だから疲れていたのか…
そして、人の話を聞くことに関しても「~ねばならない」があったのだと気づきました。
「~ねばならない」を手放していっている中、いかに多くの「~ねばならない」があったのかと驚きます。
人が相談してくれたり話してくれた以上、何かいい反応や参考になる話を「しなくては」と思っていた傾向がありました。
本を読み進めると、「話の聴き方」についてわかりやすく書かれています。
文字だけでなく絵でも描かれているので、イメージがしやすかったように感じました。
まだ読んで日が浅いので身についてはいませんが、意識してやっていると自分も穏やかに話を聴けるし、家族もなんとなく話しやすそうな気がしています。
また、
- 心の声を聴くこと
- 心を穏やかにするためのチェックシート
- 心に波風が立った時の対処について
書かれたページがあって、頷きながら読みました。
少しずつ感覚としてわかってきているところをさらに深められたように思います。
それらのページは各1ページほどなので、そのことに関して深めたい方には物足りなく感じるかもしれませんが、わかりやすいと感じました。
おわりに
細川貂々さんの絵がリラックスした雰囲気なので、硬く感じたり難しく感じることなく読みやすいのでは、と思います。
人に相談をされると、相談してくれて嬉しい反面、「何か言わなくては…!」という思いのためある種のプレッシャーを感じることもあったのですが、
こちらの聴き方をしていくと双方穏やかに話したり聴いたり出来そうな気がします。
続けていって、また思うことや感じたこと、変化があれば、ブログに書こうと思います。