うつ病の快復過程で、色々と考えが変わったのですが、その一つに
「人の気持ちは本当の意味ではわからない」という考えが前提になりました。
うつ病になって、しみじみ感じました。
「私の苦しみは、本当の意味では私しかわからない」ということを。
同じ病を持つ方は、うつ病になったことのない方よりはお互い理解できます。
しかし、「全く同じか?」といえば、答えはノー。
それぞれ症状や性格などは違うため、同じではない。
これは例えば、失恋や離婚などなど、他のことにについてもそう。
経験のない人よりは当然気持ちが共有できるけれども、全く同じではない。
それぞれに、それぞれの思いや辛さがある。
「人の気持ちは本当の意味ではわからない」という前提にたったからこそ、
- 人に理解されなくてもあまり気にならなくなった、まぁ理解するのは難しいよねとむしろ納得するようになった
- 相手のことは、より想像力をもち、考えるようになった
- 相手に言葉を伝える時に、簡単に「わかるよ」と言わなくなった
という変化が起きました。
そして、私自身は理解されなくてもある意味当たり前と思うことで気持ちが楽になったし、人に対しても以前よりは押しつけがましくなくなったと思います。
そして、つくづく、思いやりとは「想像力」なのでは…と思います。
しっかりと理解はできなくても、相手の性格や状況を思い、想像し、陥っている苦しみを「そうなんだね」と受け止める。
それが大切なのかな、と考えています。
相手を想う想像力を大切にしていきたいです。
過ごしやすい季節ではありますが、1日の中で気温の変化がありますので、皆さまご自愛ください。
お読みくださって、ありがとうございました^ ^