恐らく、という予想なのですが、うつ病中、もしくはうつ病になった方は、「申し訳ない」と思う回数が多いのでは、という気がしています。
うつ病以前から「私が〇〇だから、わたしの○○のせいでこうなった」と思いがちだったのですが、うつ病がかなりひどい時にはもっとひどく、何もかもが自分がいけない気がしていました…
そうした「申し訳ない症候群(勝手に命名)」から抜け出す方法を経験を元に考えてみました。
目次
①状況を冷静にみる
「私が〇〇だからこうなったんだ、私が悪いんだ」思考になっている場合、大抵状況を冷静にみることができていません(経験談)。
「私が悪い」というマインドがはじめにセットされているので、状況も見ず、まず自分の落ち度を探し、それが肥大化、100%とは言わないまでも90%くらい自分が悪いと思い込んでしまう。
そう思った時には、まず「待てよ」と思い、一度立ち止まる。
そしてベクトルを自分にのみ向けるのではなく、周りや状況に意識を向け冷静にみてみる。
すると、「あ~〇〇さんも■■なところがあったな」等に気づき、100%とは言わないまでも90%くらい「自分が悪い」と思っていたのが60%くらいに減ったりします。
すると自分責めが少なくなります。
自分が悪い、が標準になっていると、結論は「自分が悪い」なので、それに伴う理由づけばかりが出てきて、「実際の状況」が目に入らなくなると思っています…(体験談)
②「申し訳ない」を「有難い」でしめくくる
例えば、「迷惑かけて申し訳ない。でも助けてくれてありがとう」等、「申し訳ない」で終わらせず、言葉の最後を有難いでしめくくる。
言葉だけでなく、思考においても、
「私〇〇でダメだな…でも、たくさんの人が助けてくれて有難いな」
「■■な自分、嫌い。迷惑かけて申し訳ない…それでも温かく接してくれる方がいて有難い」
等。
最後を「申し訳ない」で終わらせてしまうと、思考がそちらに進んでいき、自分責めへと至るパターンが多い気がしています。
申し訳ないと思うこと自体は悪いことではないと思うのですが、「だから私はダメなんだ」思考へと繋がることは避けた方がいいと思っています。
「有難い」でなくても、
「〇〇してしまって、私はばかだな…でも、今回の経験で気づけたな」等、「良い点」でしめくくるのも良いと思います。
「申し訳ない」と思っても、そこには感謝することや今後に繋がる点も隠れていると思っています。
反省点・改善点はそれはそれとして受け止め、感謝できることや良いことにも目を向けることが大切だと考えています。
③できなかったら「ごめん」でOK
人間、できることとできないことがあります。
それも一定ではなく、猛烈に忙しかったり体調が悪かったりする時には、普段できることでもできなかったりします。
それが、普通。
普段できていること、できるはずのこと、周りが「できる」と期待していることに対してできないと「申し訳ない」と思うことがあります。
そして、自分責めのループへ…
「できない時にはできない」「できなことはできない」という現実を今一度受け止め、できなかったら「ごめん」「堪忍ね」で良いのだと思います。
それはお互い様のことであって、お互いに「今はできない状態なんだね」「できないことも人それぞれあるよね」と、お互いに許し受け止めていけることが大切だと考えています。
困難なことを「できない」というと機嫌を損ねる相手も中にはいるかもしれませんが、冷静に、よーーーくその方のことを思い返すと、その方がいつ何時も、何もかもができている訳ではないはず。
だから、「お互い様なのになぁ」と思って、傷つく必要はないのでは、と思っています。
おわりに
「申し訳ない」思考からの脱出法を、自分が行っていることを振り返りながら考えてみました。
有難いことに目を向けられたり、次に繋がる良い点だと気づけたりするようになって、随分と楽に過ごせるようになっただけでなく、感謝の念も以前より強く抱けていると感じています。
「申し訳ない」とすぐさま心が反応してしまうことそのものを変えることがなかなか難しい場合でも、その先の思考を変えていくことは意識して続けていけば変わってくると実感しています。
本日もお読み下さって、ありがとうございました(^^)