うつ女ブログ

うつ病からリハビリ期へ。自分を労わりながら社会復帰していく雑記。

樹木希林さん「一切なりゆき」読書レビュー。

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樹木希林さんの言葉が集められた「一切なりゆき」を読みました。

 

たまに読書レビューを書きながら薄々「どうも読書レビューを書くのは苦手かも…」と感じているので、いつもにも増して稚拙な文で読みづらいかもしれませんが、お付き合いいただけましたら幸いです。

 

読書レビューの何が難しいって、引用加減と、どこまで内容に触れていいかが難しく感じます…

感想の表現もしっくりこないことが多々。

 

思い返してみれば、読書感想文、あまり得意ではなかったかも…なんて、遥か昔の記憶が蘇ります^^;

 

と、大いに脱線してしまいましたが、「一切なりゆき」について、感じたことなどを書きたいと思います。

 

樹木希林さん

ご存知の方が多いかと思いますが、まずは樹木希林さんについて。

 

樹木 希林(きき きりん、1943年〈昭和18年〉1月15日- 2018年〈平成30年〉9月15日)は、日本の女優。

東京府東京市神田区(現・東京都千代田区)出身。
夫はロック歌手の内田裕也

間に娘・内田也哉子(エッセイスト、本木雅弘夫人)がいる。夫の内田とは長く別居を続けていた。
父は薩摩琵琶奏者・錦心流の中谷襄水(辰治)。(Wikipediaより引用)

 

女優さんで、数多くの作品に出られています。

 

以前から、樹木希林さんの俯瞰している様、様々なことを受け止めて飄々としている様、心にスッと届く言葉に触れると、こちらの心もすーっと落ち着く感覚がありました。

 

テレビで見たドキュメンタリーで「人間、不完全なまま死んでいくんだなと」仰っていたのが印象的でした。

あれだけ達観されているように感じる樹木希林さんでも不完全ならば、私なんて不完全でも自然…と妙に納得しました。

完璧主義の傾向があり、自分の現実を見ず理想を見つめすぎる傾向があった私には、腑に落ちるものがありました。

 

 

一切なりゆき

「一切なりゆき」には、樹木希林さんの考え方や生き方が詰まっていました。

雑誌のインタビューなどで語られた様々な言葉が書かれています。

 

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人間でも一回、ダメになった人が好きなんです

…(省略)

一回ある意味の底辺を見たとでも言うのかな。

そういう人は痛みを知っているんですね。

だから、いろんな話ができると同時にまたそこから変化できるんです。(P.40)

 

樹木さんの言葉に、心打たれました。

 

病気でも、何でも、ものすごくキツイ状況を経験したくてする人は少ないと思います。

 

どん底のような苦しみを経験すると、樹木さん(ここでお名前を区切っていいのか定かではないですが…)が言われるように、痛みを知り、人の痛みがそれ以前よりはわかるようになるのではないかと思います。

 

キツイ経験はできるなら避けたく思ってしまうものだけれど、

悪い事ばかりではなくて、だからこそ人の痛みを知ったり、学べたり、感謝することが出来るようになったりする。

貴重な体験となるように感じています。

 

 

「もっと、もっと」という気持ちをなくすのです

「こんなはずではなかった」「もっとこうなるべきだ」という気持ちを一切なくす。自分を俯瞰して、「今、こうしていられるのは大変ありがたいことだ、本来ありえないことだ」と思うと、余分な要求がなくなり、すーっと楽になります。(P.65)

 

うつ病の話になりますが、病気を患うと様々なことが困難になり、「もっと〇〇でないといけないのに」という思いが出てくることがあると思います。

 

そんな気持ちが出てくるのは、病気で色々なことが出来ない状況のため自然なことではあります。(私は散々思いました…)

ただ、自分を俯瞰すると、「今の状態じゃあ、〇〇するのは難しいよね」と思い、出来ない自分に納得することが出来ました。

樹木さんが言われるように、今の自分に対する余分な要求がなくなったのです。

そうなり、楽になりました。

 

 

モノがあるとモノに追いかけられます

持たなければどれだけ頭がスッキリするか。片づけをする時間もあっという間。

 

上記のように、物を持たない暮らしについても触れられているので、スッキリ暮らしたい方やミニマリストの方にとっても心に響くものがあるように思います。

 

他には、樹木さんが思う魅力のある女性の話や、結婚の話など、バラエティに富んでいて、勉強になり読めてよかったです^^

 

 

おわりに

含蓄のあるお言葉の数々が詰まっていて、心に響きました。

 

読みやすくてさらっと読めてしまうけれど、折に触れ、染み込ませるように読みたい言葉が多くありました。

 

図書館で借りて母も読んだのですが、母も気に入り、購入することに。

 

こちらとしては樹木希林さんの言葉の数々が読めて有難いけれど、今も生きていらっしゃったら果たしてこの本が出版されることを樹木さんは望んだだろうか…?という一点が少し気にかかっています。

「私にお金入らないじゃない(笑)」「私の言葉なんかに頼ってないで、自分で考えなさいよ」とかなんとか言いながらも、笑いながら承諾されていそうな気もしますが…

 

最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

こちらは春を感じる陽射しです。

季節の変わり目で気圧や気温の変化があったり花粉が舞っていたりと、

そうしたものが体調に影響する場合少々辛い季節となりますが、

皆さま無理をせずにお過ごしください^^