うつ病は脳の病気だな~と、実感として思うことの一つに「忘れっぽさ」がありました。
「ぽい」といっていいのか?というレベルに。
今回はうつ病になってからの忘れっぽさとその対応策について書きたいと思います。
目次
もっとうつ病が辛かった頃の主治医との会話。
私「かなり忘れっぽいんですよ。~具体例~。もう、認知症かと思うくらいです(苦笑い)」
主治医「よく似てるでしょう。高齢の方だとどちらの症状かわからなかったりするんですよ」
私「よくわかります…」
元々、忘れっぽかった私。
しかし、うつ病になってからの忘れっぽさはレベルが違っていました。
一度忘れても、ある時ふっと思い出したり、関連したものを見ると思い出したりすることがうつ病でなかった時はあったのですが、それすらない時がありました。
スコーーンと綺麗に忘れている…(汗)
その忘れっぽさに、当時はいちいち落ち込んだり自分を責めたりしていましたが、ある時「もう忘れるのは今の私の【普通】なんだな。いちいち落ち込んでいては身が持たない」と思いました。
そして、出来る対策はしよう、と考えました。
メモを活用
例えば翌日、これはやりたいと思うことや家族に頼まれたことは一番目に入るスマホにメモを貼っておきました。
メモに書いても、そのメモがあまり目に入らないところだと結局忘れてしまうので、携帯はいいと思います。
Androidのスマホであれば、ウィジェットを活用して画面にメモを張り付けるのもいいのではないでしょうか。
また、家族に伝言があるけれど家族はもう寝ている、という時には、冷蔵庫にあるホワイトボードに伝言を書いています。
なるべく、その時に行動
「あとでやろう」と思うと、さっぱり忘れてしまったりします…
なので、なるべくその時やれることはその時やるようにしています。
とはいっても、うつ病が辛い時にはその時に出来ないこともあると思います。
そんな時には、前述のメモに書いて貼っておくのも一つだと思います。
アラーム機能を活用
例えば、予定がある日、予定をうっかり忘れてしまわないようにするには、スマホのアラーム機能を活用するのもいいのでは、と思います。
設定時刻を、予定がある時間に設定するのではなく、予定に間に合うように準備を始める時間に設定しておくと予定に間に合うことが出来ます。
うつ病が辛い時には、準備を進めるにも時間がかかると思うので、「これは余分に時間を見すぎかな~」と思うくらい、多めに考えておくといいかもしれません。
以前書いたのですが、私は当初見積もりが甘く、一緒に外出する家族に迷惑をかけてしまったことがありました。
多めに見積もって時間が余っても、準備で疲れたりすることもあるので外出前に一息つくことができます。
タイマーを活用
例えば、「60分後に〇〇する」というような場合、キッチンタイマーを使っています。
タイマーが鳴ると「あ!〇〇するんだった」と思い出せますし、時間を過ぎることなくその時間に行うことが出来ます。
バーチカルの手帳を活用
以前も書いたのですが、バーチカルの手帳にその日行った行動を大まかに記入するようにしています。
行動記録ですね。
バーチカルの手帳は、1日の時間軸があって、そこに予定を書き込めるようになっているものです。
これを始めたきっかけは、通院で主治医に話をする時に「この2週間どんな風に過ごしていたっけ?」となっていたからです。
それで結局、「特に変わりありません」というような話をしてしまうこともありました。
バーチカルにどんな風にその日過ごしたかを記入し、一言メモでその日感じたことや体調や気持ちなどを書いておくと、自分の状態を客観的に知れるようにもなります。
私の場合はバーチカルを記入することでのいい効果が多かったですが、人や体調によっては自分の行動記録を書くことが負担になることもあるかもしれません。
もしやってみようと思われた方で不安のある方は、インターネットで無料のものをダウンロードして1週間試してみたり、ルーズリーフの罫線を利用して書いてみたりするのもいいのでは、と思います。
おわりに
うつ病で忘れっぽい状態に対し、過度に「忘れないようにしよう」と思ってしまうと緊張感やプレッシャーを自分に与えてしまうことにもなり得ます。
病気なのである程度忘れても仕方がない、ということは心に留めて置き、出来る対策(自分に合うこと)はしていくと、忘れっぽさを少しカバーできるかもしれません。
まだまだ忘れっぽさはありますが、もっとうつ病がひどかった頃よりはましになってきているので、やっぱりうつ病由来だったんだな~と実感しています。
(若年性認知症ではなさそう、ほっ)
地域により差があると思いますが、蒸し暑い日が続きますね。
水分や栄養をとって、過ごして参りましょう。